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タイの最高検察庁は10日、越境詐欺グループのリーダーでカンボジア国籍を持つ中国系の佘智江容疑者を中国に引き渡すと発表した。
タイの最高検察庁は10日、越境詐欺グループのリーダーでカンボジア国籍を持つ中国系の佘智江(シャー・ジージアン、佘倫凱/シャー・ルンカイ)容疑者を中国に引き渡すと発表した。中国メディアの環球時報が12日付で伝えた。
タイメディアによると、佘容疑者は239の違法賭博サイトを設立・運営し、関連する資金の流動額は12兆6300億バーツ(約60兆円)に上るとされる。長期にわたってミャンマーのミャワディにある「KK園区」などを拠点に賭博や特殊詐欺を働き、ネット上のプラットフォームを使って中国人を違法取引に誘っていたという。
国際刑事警察機構(ICPO)は2021年5月、佘容疑者に対して国際逮捕手配書を出した。調べによると、18年1月から21年2月にかけて香港でペーパーカンパニーを登記し、オンライン賭博プラットフォームを開発して約1億5000万元(約33億円)の不当利益を得ていたという。
また、国連薬物犯罪事務所(UNODC)は24年に発表したリポートで、佘容疑者が東南アジアに巨大な違法経済ネットワークを構築していると指摘していた。
佘容疑者は22年8月にタイ警察に身柄を拘束され、現地の刑事裁判所は23年5月に身柄の引き渡しを認める一審判決を出した。佘容疑者はこれを不服としたが、控訴裁判所は今年10月に一審判決を支持し、中国との引き渡し条約に基づく引き渡しを認めた。
引き渡しの具体的な事柄について、タイ政府は90日以内に調整・推進していく見通しという。(翻訳・編集/野谷)
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