米国で中国人留学生の自殺が相次ぐ、盲目的な留学ブームへの警鐘か―中国紙

Record China    2014年10月26日(日) 16時3分

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24日、ここ数年、米国で中国人留学生の自殺が相次いでいる。中国紙・中国青年報はその原因について、学業や経済上のストレス、環境不適応などを挙げている。写真は自殺が起きた米大学。

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2014年10月24日、中国紙・中国青年報は、米国で中国人留学生の自殺が相次いでいると伝えた。以下はその概要。

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10月16日午後2時ごろ(現地時間)、米ボルチモア州の有名校ジョン・ホプキンス大学2年生の中国人留学生が、大学近くのマンションから投身自殺した。物理学の最高峰で学びたいとの夢をかなえた彼だが、思うように学業が修められなかったことが原因だと見られている。今年8月にはカリフォルニア州立大学フラートン分校で、22歳の中国人留学生が校舎の屋上から投身自殺している。大学進学のための英語テストに合格出来ず、家族からの仕送りも途絶えたことから、将来を悲観しての自殺と地元メディアは伝えている。この2人に共通しているのは、高校生のときに米国へ留学したという点だ。

カリフォルニア州では2012年から報道されただけでも4件の中国人留学生の自殺が発生している。同年にはマサチューセッツ州で1件、カンザス州で1件の自殺があり、2014年2月にはニュージャージー州でも1件発生している。

自殺した中国人留学生は、世界各国から優秀な学生たちが集まる大学で思うような成績が挙げられず劣等感を感じていたようだ。また、中国国内の留学ブームに乗り、低年齢化も進んでいる。さらに、これまでの富裕層だけでなく一般家庭の子供も留学するようになり、親の経済的負担の増大が子供に大きなストレスを与える結果に。

教育専門家は、精神的に未熟な子供が1人海外で生活する危険性を訴える。親は子供に「自己処理能力、学習管理能力や学習意欲、適応力」があるかどうかをしっかりと見極め、そのうえで留学をさせるかどうか決めるべきなのだ。(翻訳・編集/本郷)

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