日本の高齢者の現状が中国ネットでも話題に、「自己責任論」や「明日はわが身」の声

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31日、中国のSNS微博で、年金生活で困窮する日本の高齢者の実態が紹介されて注目を集めた。

2025年10月31日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で、年金生活で困窮する日本の高齢者の実態が紹介されて注目を集めた。

フォロワー437万人を持つ微博アカウント「日本沙雕日常」は、日本メディアが高齢者の困窮した現状を報じたとしてその映像を中国語の字幕付きで紹介した。

映像では、毎月10万円ほどの年金を頼りに生活する高齢者の様子が紹介されており、スーパーで買い物をしたり、高齢をおして労働を続けたりする年金受給者が質素な生活をしながら「年金だけだと生活が大変」と嘆く生の声を伝えている。

同アカウントは「誰もが必死に節約して暮らし、たった5%の割引でも心からありがたく思う。定年退職後でさえ、老後の資金を稼ぐために懸命に働き、78歳のある高齢者は90歳まで働きたいと公言している。90歳近いのある高齢者は、仕事が見つからず、一日の食費はたったの23元(約500円)で、主にインスタントラーメンとバナナを食べて暮らしており、食べたいものはたくさんあるけれど、買えないから我慢するしかないと語る」と文字で解説した。

日本の高齢者が困窮する様子に、中国のネットユーザーはさまざまな観点からコメントを残している。まず多く見られたのは「若いころから貯金をしてこなかったのか」といった自己責任論だ。これには、預金利率があまりに低いこと、物価や家賃などの費用が高すぎることなどを含め、社会的な構造にも原因があると擁護するユーザーもみられた。

ある日本在住のネットユーザーは「家賃も含めて1カ月10万円なら十分足りるんだけど……」というリアルなコメントを残している。

また、日本の現状が近い将来中国にもやってくるという「明日はわが身」的なコメントも多かった。中国の年金制度や社会保障が日本よりも整備できていないといった指摘に加え、「ポイントは、日本では90歳でも働く場所があることだ」など、困窮した高齢者の働き口さえ確保できない可能性を示唆する意見もあった。

このほか、高齢者の貧困は親族による扶養義務をめぐる問題や、人間関係のリスクを生む要素にもなるとの見方もあり、「家族や親戚の没落に自分まで巻き込まれるのは悲惨」というコメントが見られた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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