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台湾で「会社の社員旅行の行き先が墾丁(台湾南部の有名観光地)から日本の香川に変更された」との投稿が物議を醸す中、「日本旅行の達人」も論争に加わった。
台湾で「会社の社員旅行の行き先が墾丁(台湾南部の有名観光地)から日本の香川に変更された」との投稿が物議を醸す中、「日本旅行の達人」も論争に加わった。台湾メディアの中時新聞網が21日に報じた。
台湾では国内旅行の価格が高騰しており、「海外旅行の方が得」との言説がネットで流行している。先日には、「社員旅行が予算不足のため、墾丁での3泊4日から香川での4泊5日に変更された」とのSNS上の投稿が大きな話題になった。
これについて、元医師で「日本旅行の達人」としても知られる林氏璧氏は「墾丁と日本を比較するのは本当に不公平だ」との見方を示し、「両地域の主要な客層は異なる。(台湾)北部の人が飛行機で沖縄に行く場合、墾丁に行くより近くて便利だが、中南部の人にとっては墾丁はアクセスがいい。北部と南部の人々の感覚はまったく異なる」と指摘した。
また、両地域の宿泊費を比較し、「祝日などの繁忙期は墾丁も日本も高額になる。しかし、台湾人は通常、平日に休暇を取って日本を旅行するため、料金は比較的安くなる傾向がある。一方、墾丁へは平日に休みを取ってまで行くことは少ないため、交通渋滞や混雑に遭いやすく、旅行体験があまり良いものにならないことが多い」とも述べた。
同氏は「『貧しくて日本にしか行けない』というネットミームは以前から存在しており、その際によく墾丁が引き合いに出されてやゆされるが、実際には両者を直接比較する必要はなく、それぞれ異なる客層が存在する」と強調した。
「墾丁に行くなら日本に行った方がマシ」との声をめぐっては、墾丁がある屏東県政府や地元の民宿協会の関係者らが「SNS上の偏った情報拡散が地域経済へ悪影響を及ぼしかねない」「商業的な意図をもって『国内旅行は高い』『海外が得』といううそのトレンドを生み出している」と苦言を呈するなど、波紋を広げていた。(翻訳・編集/北田)
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