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古くからある「しゃがみ式便器」を利用して考えてしまう問題がある。低い位置に取り付けられている水洗用のレバーを手で押すか、足で踏むかだ。
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日本では便器の「洋式化」がかなり進んだが、公衆便所などでは「しゃがみ式便器」がかなり多く残っている。台湾でも、日本よりやや遅れているとされるが、便器の「洋式化」は進んでいるという。古くからある「しゃがみ式便器」を利用して考えてしまう問題がある。低い位置に取り付けられている水洗用のレバーを手で押すか、足で踏むかだ。台湾メディアの中時新聞網はこのほど、便器をはじめとする衛生陶器などの日本大手メーカーのTOTOの説明などに基づいて「正解」を紹介する記事を発表した。
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日本での報道によれば、街頭インタビュー形式で52人に質問したところ、28人は手で水洗用レバーを押すと回答し、残りの24人は足で踏むと回答した。「手で押す派」は、「レバーの高さがちょうど手を伸ばして操作しやすく、動作も自然で楽」と説明した。一方の「足で踏む派」は、「立ち上がった後にそのまま踏む方がスムーズで、汚れたレバー表面に触れずに済む」と説明したという。習慣の違いは衛生面と利便性に対する考え方の違いに関係すると理解できる。
TOTOは、従来型の「しゃがみ式トイレ」のレバーは、「強い力でガンと押すと内部の洗浄バルブが損傷する恐れがあります」と説明した。長期的には難しい修理が必要になったり、漏水の問題につながる可能性もあり、金属メッキがはがれてしまって、その後に使った人が手で押した場合、その部分を触ってけがをしてしまう恐れもあるという。さらに、一部消費者からは「なぜ足踏み式に変更しないのか。その方が便利ではないか」との疑問も出ているが、TOTOによると、施工が難しかったりその後のメンテナンスに影響が出るために、足踏み式の水洗用レバーは採用していないという。
専門家はからは、衛生面が気になるのならば、「ティッシュペーパーを一枚使って指にかぶせてレバーを押し、使用後にそのまま流す方法が清潔であり、設計本来の意図にも合致する」との提案が出ている。正しい操作を守ることで設備の機能を維持できるだけでなく、使用寿命の延長にもつながるという。
なお、中時新聞網は記事最後の部分で、「日本に行って『しゃがみ式便器』に遭遇した場合の正しい使い方を紹介した。水洗レバーの扱いについては上記の専門家の提案を採用したが、それ以前のトイレに入った時点の知識として「壁に向かってしゃがむこと」と説明した。
日本でのトイレの個室内の「しゃがみ式便器」は、ほぼ例外なく奥の壁に向かってしゃがむように設置されている。中国(大陸部)では逆に、多くの場合には個室内で入ってきた扉の方に向かってしゃがむように設計されている。台湾では日本の統治時代に日本式のトイレ設計が広まったが、国共内戦で国民党側が敗北したために中国大陸から多くの人が移ってきたこともあり、中国大陸式の「扉に向かってしゃがむ式」のトイレも見られるという。(翻訳・編集/如月隼人)
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