漫画の鬼才・藤本タツキ氏の必見作品「ファイアパンチ」「ルックバック」など―台湾メディア

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14日、台湾メディアのJapaholicは「漫画の鬼才・藤本タツキ氏の必見作品」と題した記事を掲載した。写真はルックバック。

2025年10月14日、台湾メディアのJapaholicは「漫画の鬼才・藤本タツキ氏の必見作品」と題した記事を掲載した。

記事はまず、「劇場版 『チェンソーマン レゼ篇』が、台湾公開12日間で興行収入1億台湾ドル(約5億円)を突破し、今年注目のアニメ映画の一つとなった。では、原作者の藤本タツキ氏はなぜ読者や編集者から『漫画界の天才』と称されるのか。本記事では藤本氏の独特な魅力と、過去に大きな話題を呼んだ代表作を紹介する」と述べた。

続けて、「藤本氏は秋田県出身で、これまで公の場に姿を見せたことがない。11年、短編漫画『庭には二羽ニワトリがいた。』でデビュー。16年には、『少年ジャンプ+』で『ファイアパンチ』の連載を開始し、同年に『このマンガがすごい!2016』オトコ編で1位を獲得。藤本氏の名が広く知られるきっかけとなった。そして18年、『チェンソーマン』で一躍ブレークし、令和を代表する人気漫画家となった」とした。

また、「ネット上でのつかみどころのない言動や、とっぴな発言も読者の関心を集めている。映画をこよなく愛する藤本氏の作品は、その影響を色濃く受けており、作中にはしばしば映画へのオマージュが見られる。独特な世界観、衝撃的な展開、そして映画のコンテのようなテンポの良い構成こそが、藤本タツキ作品の最大の魅力なのだ」と論じた。

そして1作目に「ファイアパンチ」を挙げ、「永遠に氷雪に覆われた世界で、肉体の再生能力を持つ少年・アグニと妹・ルナが支え合いながら生きていた。しかし妹の死が、アグニを長く険しい復讐の道へと駆り立てる。王道の熱血少年漫画とは異なり、『少年ジャンプ+』で連載される作品はより実験的で、題材の制約がない。『ファイアパンチ』はブラックユーモアが多く、既存の物語構成を逸脱した表現手法を用いているだけでなく、読者に生命や世界についての哲学的な思索をもたらす作品である」と説明した。

2作目に「ルックバック」を挙げ、「藤本作品の中でも最も異色とされる作品である。『ファイアパンチ』のようなダークで奔放な内容とは異なり、『ルックバック』は漫画を描くことが好きな小学生・藤野と京本の創作の道のりを描いた物語である。全143ページと短編ながら、繊細な感情描写により、創作経験のある読者の心を深く揺さぶる。同作は『このマンガがすごい!2022』オトコ編で1位、『楽天Kobo電子書籍Award 2023』一巻完結!読み切りコミックで1位を獲得し、24年には映画化が発表された。押山清高監督の手描き感あふれる線描によって温かみが増され、日本の十数の映画・アニメ賞を受賞した」と言及した。

3作目には「さよなら絵梨」を挙げ、「病気の母に頼まれてドキュメンタリーを撮り続けた少年・伊藤優太は、不思議な少女・絵梨と出会う。2人は映画を鑑賞し、撮影を共にする日々を過ごすが、絵梨には誰にも言えない秘密があるようだった。映画のように流れるコマ割りと現実と幻想の交錯する物語展開が読者を引きつける。『このマンガがすごい!2023』オトコ編で2位を獲得し、藤本作品が次々と映画化される中で、同作の映画化にも期待が寄せられている」と述べた。

4作目には「藤本タツキ短編集 17-21」と「藤本タツキ短編集 22-26」を挙げ、「同作は藤本氏が17歳から26歳までの間に描いた読み切りを収録した作品。『17-21』には、『庭には二羽ニワトリがいた。』『佐々木くんが銃弾止めた』『恋は盲目』『シカク』が収録されており、『22-26』には『人魚ラプソディ』『目が覚めたら女の子になっていた病』『予言のナユタ』『妹の姉』が収録されている。なお、『予言のナユタ』『妹の姉』はそれぞれ『チェンソーマン』と『ルックバック』の創作原型とされている」とした。

記事は、「短編8作品からは藤本氏の恋愛や終末をテーマに抱いた思索、そして次第に成熟していく作風を読み取ることができる。どの短編も印象的で、ユーモアに満ちながらも登場人物の心情を丁寧に描き出しており、藤本氏の創作の進化を追体験するのに最適である。なお、同作もアニメ化が発表され、藤本作品にさらなる映像と音の表現が加えられることとなった」とし、「今回紹介した作品を通して、藤本氏の温かさ、ユーモア、そして青春の多彩な側面を体感してみてほしい」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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