南京の商業施設に「会員専用トイレ」、年間消費額400万円で使用可能―中国

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14日、極目新聞は、江蘇省南京市の商業施設に「年間消費額20万元(約400万円)以上の方のみ使用可能」なトイレが出現してSNS上で議論を呼んだと報じた。

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2025年10月14日、極目新聞は、江蘇省南京市の商業施設に「年間消費額20万元(約400万円)以上の方のみ使用可能」なトイレが出現してSNS上で議論を呼んだと報じた。

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記事は、中国のSNS上で14日、「徳基広場の会員制トイレ、年間20万元消費で利用可能」という話題が注目を集めたと紹介。書き込みでは南京市の徳基広場にある会員専用トイレについて、入口に「ブラックカード会員専用」などと書かれていること、セキュリティーゲートやカードをスキャンするための機器が備えつけられていることなどが紹介されたと伝えた。

その上で、徳基広場の関係者が同日、このトイレが確かに存在することを認めるとともに、商業施設の上級会員のみが利用可能で、会員になるには「年間180日間連続で10万元(約200万円)以上、または年間20万元以上を消費する必要がある」こと、専用の会員コードをスキャンすると入室できる仕組みであることを紹介したほか、設置理由について「祝日など人流が多い時期に会員が便利で快適にサービスを利用できるように体験を提供するため」と説明したことを伝えている。

記事は一方で、中古品取引プラットフォームで徳基広場の会員専用トイレの会員コードが1元(約20円)で転売されていたと指摘。関係者が「会員専用トイレは一時的に設置されたものであり、近日中に撤去・改修される予定だ」と釈明したことを紹介した。

南京デパートの会員専用トイレ

この件について、中国のネットユーザーはさまざまな角度からコメントを残している。まず「ビジネスの革新は良いが、社会的公平の一線を踏み越えてはならない」「金さえあれば何でもできるということ?排せつという基本的権利まで格差をつけるのか?」「差別的な商業行為は企業にとって致命的だ」など「会員制トイレ」への反対意見が多く寄せられた。

その一方で「払った金額に応じたサービスを受けるのは当然の理」「公共の場所でもVIPエリアは多い。入れないからといって文句を言わないだろ」「自分の商業施設にVIP顧客専用トイレを設けるのは非倫理的でも何でもない」など、商業行為として問題ないとの認識を示す人も多かった。

また、倫理や社会的な権利といった問題にかかわらず「ブランドの格を下げる行為」「話題作りの副作用。関係ない人に関心をもたせることで既存顧客の使い心地を悪化させた」など、経営手法として失策だったとの意見も見られた。

このほか「こんなに多額の消費をするのは、トイレに行くためか」「VIPはきっと出すものも違うんだろうな」「資本主義は排せつの権利まで搾取するのだな」「トイレだけじゃなくて浄化槽もVIP専用だったりして」など、皮肉やユーモアを交えたコメントもあった。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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