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中国人民銀行は世界の32カ国・地域の中央銀行または通貨当局との間で有効な2国間通貨スワップ協定を結んでいる。
中国人民銀行(中央銀行)は世界の32カ国・地域の中央銀行または通貨当局との間で有効な2国間通貨スワップ協定を結んでいる。地域を見ると、アジア、欧州、アフリカ、米州、オセアニアの主要経済圏と多くの新興市場国をカバーしている。規模を見ると、全体で約4兆5000億元(約95兆円)に上り、世界に安定した人民元の流動性を提供している。
上海金融・発展実験室の副室長で招聯消費金融の首席研究員を務める董希●(ドン・シーミアオ、●は「水」三つ)氏は、「通貨スワップとは二つの国(地域)の中央銀行(通貨当局)が相互の信頼を基礎として構築する担保付きの融資取り決めであり、一方が自国通貨を担保として提供し、それと等価のもう一方の通貨を獲得するというものだ」と説明する。
通貨スワップは経済発展においてどのような役割を果たすのだろうか。董氏は、「通貨スワップは国境を越えた貿易・投資の円滑化を促進することができ、国際経済貿易の発展を推進する重要な役割を持つものだ」と語る。
中国人民銀行とブラジル中央銀行の通貨スワップ協定を例にすると、2013年に初めて調印され、当時の人民元の規模は1900億元だった。ここ数年、両国の経済貿易関係は日増しに密接になり、中国は15年連続でブラジル最大の貿易パートナーの地位を維持し、ブラジルも中国の中南米地域における最大の貿易パートナーの地位を維持している。今年になって両国が協定を継続したことは、両国の貿易交流を深化させ、市場の信頼感を増強し、地域と世界の金融安定の維持に寄与するものだ。
海外で生産経営を行う企業にとっては、協定によって、輸出入貿易を行う際に現地の銀行から現地の通貨で資金を調達することが可能になり、取引相手と人民元または相手国通貨によって直接見積もりや決済を行うことができる。コストと利益を確定することが可能になり、米ドルレートの変動の影響を受けなくなり、生産・経営がより安定する。これを利用して、企業はより正確な価格設定が可能になり、長期的な経営計画を立て、国際市場における競争力向上につながる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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