出前大手の美団が配達員の顧客ブロック機能導入、7都市で試験運用―中国

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出前大手の美団が配達員の顧客ブロック機能を導入し、7都市で試験運用されています。

中国のフードデリバリー大手・美団(メイトゥアン)は配達員が迷惑な顧客をブロックできる新機能を7都市で試験的に導入しました。これにより、従来は一方的だった評価システムが見直され、配達員にも一定の「権限」が与えられました。

美団は福建省晋江市や浙江省紹興市など7都市で「配達員による顧客評価」と「顧客ブロック機能」を試験運用しています。

この新機能では注文完了後48時間以内に配達員が顧客を匿名で評価できるようになりました。暴言や脅迫などのトラブルが発生した場合、配達員は「今後この顧客への配達を停止する」という項目を選択し、簡単にブロック申請が可能です。

また、配達員専用アプリで証拠資料を提出し審査を通過すればブロックが適用されます。同時にブロックできる顧客は最大2人で、設定後365日間は該当顧客の注文を受け取ることがなくなります。

これまで、顧客は配達員に対して自由に評価やブロックができる一方で、配達員側には同様の権限がなく、トラブル時に一方的に不利益を被るケースがありました。配達が数分遅れただけで悪意のある低評価や暴言を受けたり、顧客と連絡が取れないにもかかわらず「未配達」としてクレームを受けるなどの問題が報告されています。

また、9月には美団の責任者、提携業者代表、配達員代表が「2025年美団アルゴリズムおよび配達員労働保障特別協定(草案)」を締結し、労働報酬、休暇・休養、注文配分ルール、配達員へのケア・保障、職業発展など多方面・多次元にわたる保障の詳細が明確に定められ、アルゴリズム面でも配達員が過度な時間のプレッシャーを受けないよう最適化を進めています。

美団アプリの今年第2四半期(4〜6月)の月間アクティブユーザー数は5億人を突破し、配達員の負担も大きくなっています。こうした中で導入された顧客ブロック機能が今後全国へ拡大するかどうかが注目されています。(提供/CRI

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