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アモイ大学の木登りクラスに受講者が殺到している。
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福建省のアモイ大学には受講者が殺到するほどの人気を誇る「木登りの授業」がある。その授業を担当する鄭達雄(ジョン・ダーシオン)先生によると、1クラス16人の定員を設けているので、大学生活の4年間で1度もこのクラスに参加できなかったという学生もたくさんいるのだという。
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2011年に当時の朱崇実(ジュウ・チョンシー)学長が海外視察に出かけた際、多くの国の大学で木登りの授業が人気のカリキュラムになっていることを知った。そこで帰国するとさっそく木登りカリキュラム導入の検討を始めた。
屋外での冒険型教育を研究していた鄭先生と大学の方針は一致したものの、木登りクラスを設置するには、まず教師自身が木登りの技術を身につけなければならなかった。
もともとバスケットのコーチだった鄭先生が木登りの先生になる課程で、最初にぶつかった壁は「高いところが怖い」ということだった。キャンパス内の15メートルほどのマンゴーの木やレモンの木でも、いざ登ってみると怖く感じた。
鄭先生は当時を振り返って、「15メートルの高さに達すると、人は明らかに胸がドキドキしたり、汗が出たり、手足に力が入らなくなったりする。木の上にいる時は、常に自分と対話をしていた。まず何が怖いのかを考え、それからどんなふうに動けばいいかを考え、装備をチェックする。実際の状況の中で一つずつ問題を解決していった」と話す。
木登りコーチによる専門的な訓練を受けた鄭先生は、中国本土で初めて国際樹木協会(ISA)公認のツリーワーカー・クライマースペシャリスト資格を取得したプロの木登りコーチになり、同大初の木登りクラスの講師になった。
同大は12年木登りクラスを体育のカリキュラムに正式に組み込んだ。この革新的な措置はたちまち広く注目を集め、木登りクラスは学生に大人気の授業になった。
木登りクラスでは学生の心理的な強さが試されるとともに、チーム内の信頼感や協力も促進される。鄭先生は授業を通して、「このカリキュラムの意義はもはやスポーツだけにとどまらない」と気づいたという。
「私は木登りを単なる体育の授業だと考えたことはない。というのも、木登りは自然とつながる運動であり、学生の社会的な責任感を高めることができるものだからだ」と鄭先生は言う。
学生は木登りをする中で、樹木を大切にすることを学び、生命を尊重し自然を愛する心を養う。これこそ厦門大学が木登りクラスを開設したことの深い意味に他ならない。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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