女が収監を逃れるため繰り返し妊娠か、4年で3人の子を出産―中国

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中国・江蘇省鎮江市で、横領などの罪で懲役3年6月の判決を受けた被告の女が収監直前での妊娠を繰り返されており、故意ではないかとの疑惑が持ち上がっている。

中国・江蘇省鎮江市で、横領などの罪で懲役3年6月の判決を受けた被告の女が収監直前での妊娠を繰り返されており、故意ではないかとの疑惑が持ち上がっている。中国メディアの上游新聞などが報じた。

記事によると、1987年生まれの孫(スン)被告は、地元企業の財務部に勤務していたが、2021年9月3日に横領の疑いで警察に出頭。拘束された後、10月1日に保釈された。23年2月24日には潤州区人民法院(裁判所)から懲役3年6月、罰金40万元(約850万円)の判決が下され、控訴後の二審でも原判決が維持された。

この事件では共犯者である朱(ジュー)被告も贈賄などの罪で懲役8年の判決を受けていた。しかし、朱被告は収監されたものの、孫被告は何度も収監を免れている。朱被告の家族・龔(ゴン)さんによると、孫被告の服役期間は23年2月4日から26年8月3日までのはずだが、これまで一度も収監されていない。

記事によると、21年9月に事件が発覚した際、孫被告は妊娠中だったため保釈され、同年12月6日に出産。授乳期間は22年12月5日まで続いた。当時事件が審理中だったため、司法当局は孫被告に対してさらなる強制措置を取らなかった。その後、23年1月に孫被告が再び妊娠。同年2月24日に一審判決が言い渡された。孫被告は同年10月5日に再度出産し、24年10月4日まで授乳期間とされた。

そして、授乳期間が終了する約1週間前の2024年9月27日、またしても孫被告の妊娠が判明した。この時すでに、二審判決が出て刑は確定していた。裁判所が病院に確認したところ、妊娠は事実とされた。孫被告は25年5月27日に出産したが、出生証明書の「父親」の欄は空白だった。孫被告は21年5月に夫と離婚しており、独身だという。

中国の「刑事訴訟法」第265条では、「有期懲役または拘役を言い渡された女性が妊娠している場合、または乳児を保育している場合には、一時的に刑の執行を外部で行うことができ、その期間は刑期として計算される」と定められている。つまり、孫被告は収監されることなく刑期を減らしているということだ。3人目の子どもの授乳期間が終わる前に4人目を妊娠すれば、一度も収監されることなく刑期を満了することになる。

龔さんは「孫被告は妊娠を利用して意図的に収監を逃れているのでは」と指摘した。裁判官は「妊娠の経緯や子どもの父親に関する情報は個人のプライバシー。現行法では、妊娠中または授乳中の女性は収監できないと規定されており、孫被告の件も法にのっとって対応している」と説明した。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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