日本人がまたノーベル賞、今年2個目=中国ネット称賛「本当にすごい」「敬服する」

Record China    
facebook X mail url copy

拡大

スウェーデンの王立科学アカデミーは8日、今年のノーベル化学賞を京都大学の北川進特別教授(74)ら3人に贈ると発表した。

スウェーデンの王立科学アカデミーは8日、今年のノーベル化学賞を京都大学の北川進特別教授(74)ら3人に贈ると発表した。このニュースは中国でも大きな注目集めている。

化学賞の受賞が決まったのは、北川氏のほか、豪メルボルン大学のリチャード・ロブソン教授(88)と米カリフォルニア大バークリー校のオマー・ヤギー教授(60)。受賞理由は「金属有機構造体(MOF)の開発」。選考委員会のハイナー・リンケ委員長は「MOFは非常に大きな可能性を秘めており、新たな機能を備えた素材を設計するための、これまでにない機会をもたらした」と評した。

このニュースを伝えた中国メディアの財経網はMOFについて、「非常に大きな表面積を持つ高い多孔性構造で、孔の中にさまざまな物質を『閉じ込めて』効率的に貯蔵できる。いわば分子レベルのスポンジのようなもので、非常に強い吸着能力を有している」と説明。高い汎用性を持つ技術で、北川氏は特に「空気を捕獲して分離し、二酸化炭素や酸素や水などを得ることが夢。空気は再利用でき、このサイクルが地球にとって非常に重要」との願いを口にしたことを伝えた。

6日には、生理学・医学賞に大阪大学の坂口志文特任教授(74)が選ばれており、日本人の選出は今年2人目。化学賞の受賞は2019年の吉野彰氏以来、9人目。日本出身者(外国籍も含む)の自然科学分野のノーベル賞受賞は27人目、その他の賞や団体受賞も合わせると32例目となる。

中国のネットユーザーからは「日本がまたノーベル賞。祝福しよう!」「(日本は)本当にすごい。1つの国が2つも立て続けに重要な賞を受賞」「受賞ラッシュが止まらない」「日本は本当に『強い』」「これについては日本は確かにすごいと言わざるを得ない」「敬服する。おめでとうございます!」「基礎科学の分野では日本は確かにアジアトップだ」「これこそ正に『はるかにリードしている』ということだ」「日本は2001年に『50年で30のノーベル賞』を目標に掲げた。わずか半分の期間でもう達成しつつある」など、感嘆と称賛の声が上がった。

また、「MOFがついに受賞か」「3人の科学者が開発した『分子スポンジ』MOFは、炭素や水素の貯蔵などに新たな道を切り開いた。化学の素晴らしい成果の創出は、人類の未来に力を注ぎ込むものだ」などと評価する声も。

一方で、「ノーベル賞は元々西側の評価システム。彼らが世界をコントロールする手段の一つに過ぎない。われわれは彼らの評価など必要としない」「ノーベル賞なんて西側文明の最後のプライド。気にする必要はない」などと否定的なコメントも見られたが、これについては「日本の科学者が受賞すると国内の小物たちが怒るようだ(呆)」「自分たちは取れない上に、相手をねたむとはね」などとあきれたようなコメントが寄せられている。

このほか、「ノーベル賞は20~30年前の成果に与えられている。中国の科学者が成果を出し始めたのは2010年以降だから今後に期待」といった意見も散見された。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携