ノーベル生理学・医学賞に坂口志文氏=韓国ネット「うらやましい」「誇らしい隣国」

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7日、韓国メディア・朝鮮日報は、大阪大学坂口志文特任教授(74)のノーベル生理学・医学賞の受賞を報じた。資料写真。

2025年10月7日、韓国メディア・朝鮮日報は、大阪大学の坂口志文特任教授(74)が、過剰な免疫反応を抑えるブレーキ役となる「制御性T細胞(Tレグ)」を発見した功績を認められ、ノーベル生理学・医学賞の受賞者に選ばれたと報じた。

スウェーデン・カロリンスカ研究所のノーベル委員会は6日、25年のノーベル生理学・医学賞を坂口教授、米システム生物学研究所のメアリー·ブランコ氏(64)、米ソノマ・バイオテラピューティクスのフレッド・ラムスデル氏(65)の3人に授与すると発表した。

日本出身者のノーベル賞受賞は今回で30回目となる。24年に日本原水爆被害者団体協議会が平和賞を受賞していることから、2年連続の受賞となった。

制御性T細胞のように免疫反応を抑制する細胞の研究は、1980年代ごろに免疫学のコミュニティーから一度否定され、坂口教授にとっては長く「冬の時代」が続いたという。記事は、坂口教授が「あまり人気のあるアイディア(研究テーマ)ではなく、研究費を稼ぐことなどに少し苦労した」と語ったことを伝えた上で、「学界の主流から抜け出し、苦労を経験しながらも自身の本分である『知識の探求』を貫徹してきた」と評した。

坂口教授は受賞会見で「このような名誉は光栄で驚き」とし、「がんは治せる時代に必ずなる」と述べた。今後については「受賞によって、この分野がさらに発展し、臨床の場で応用できる方向に進展することを願う」とし、「今までは、基礎研究をやってきたが、病気の治療や予防に具体的につながることもやっていきたい」と語った。

さらに、子どもたちへのメッセージとして「自分の興味を大切にすると、新しいものが見えてきて、気付いたら非常に面白い境地に達する。そういうことが起きればどんな分野でも面白いと思う」と話した。

これについて韓国のネットユーザーからは「日本はまたノーベル賞…うらやましい」「日本は文学や平和賞より科学分野で強い印象がある」「坂口教授の言葉は研究者の鑑だ」「韓国がノーベル賞を取れる日は来るのか」「基礎科学を軽視し、金に執心する韓国はこういう成果を出せない」などの声が上がった。

また、「日本は科学の研究で人類に数多く寄与している」「がん治療に本当に役立つ研究なら世界中が恩恵を受けるだろう」「がんは治せる時代が来る、という言葉が実現してほしい」「共同研究の米国人もすごい。やはり科学は国境を越える」「誇らしい隣国だと思う」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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