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中国国家航天局と中国国家原子力機関は10月6日、無人月面探査機「嫦娥6号」が月の裏側で採取したサンプルに関する最新の研究成果を発表しました。
中国国家航天局と中国国家原子力機関は10月6日、無人月面探査機「嫦娥6号」が月の裏側で採取したサンプルに関する最新の研究成果を発表しました。
この研究によって、月の裏側のマントルは表側よりも温度が低いことが、初めて明らかになりました。
この発見は、月の表側と裏側のマントルの温度差に関する岩石学的・地球化学的な科学的根拠を提供し、月の進化過程や「月の二分性」と呼ばれる構造的特徴の研究において、重要な科学データとなります。
この研究は、中国核工業集団傘下の核工業北京地質研究院、北京大学、山東大学の共同研究チームによって行われ、その成果は国際的学術誌『ネイチャー ジオサイエンス(Nature Geoscience)』の公式サイトに掲載されました。
研究チームは、月の土壌の玄武岩サンプルに含まれる代表的な単斜輝石や斜長石といった鉱物成分を分析し、3種類の異なる温圧計を用いて、これら鉱物の結晶化温度と圧力を算出しました。
さらに、結果の科学的信頼性を高めるため、岩石学的モデルによるシミュレーションを行い、嫦娥6号の玄武岩の結晶化過程を再現しました。
これら四つの独立した手法による結果はすべて一致し、嫦娥6号の玄武岩サンプルの結晶化温度は摂氏約1100度であり、月の表側で採取された嫦娥5号などのサンプルより約100度低いことが確認されました。(提供/CRI)
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