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大阪・関西万博では、8月下旬に中日仏3国の創造的力量が共同で打ち出した「芸術と科学技術が共創する持続可能な未来」(ATSF)シリーズ展示活動は、今回の万博の大きな見どころの一つになった。
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大阪・関西万博には、2025年4月13日から10月13日までの計184日間の会期中に、2000万人をはるかに超える来場者を迎えることになる。世界各地からの来場者は、革新的な展示、最先端技術、活気に満ちた文化的展示を体験する。今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、未来社会において人の幸福と環境の持続可能な発展を追求することを強調し、健康、環境保護、技術革新など人類が直面する数多くの地球規模の課題に着目した取り組みが特に多かった。とりわけ8月下旬に中日仏の3国の創造的力量が共同で打ち出した「芸術と科学技術が共創する持続可能な未来」(ATSF)シリーズ展示活動は、今回の万博の大きな見どころの一つになった。
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国際博覧会条約に基づいて博覧会国際事務局が管理する万国博覧会は、2種類に大別される。登録型(総合型)万博と認可型(専門型)万博だ。2025年大阪・関西万博は総合型万国博覧会だ。総合型万博の開催条件は厳格であり、また、開催は5年ごとと定められている。2024年12月25日に北京で行われた日中ハイレベル人的・文化交流対話第2回会議には中国共産党中央政治局委員である王毅外相の王毅と日本の岩屋毅外相が出席して、10項目の重要な共通認識を達成した。。うち一つは2025年大阪・関西万博を両国の人々の交流と友好の場にすることだった。中国側は日本側の万博開催を支持し、日本側は中国側の出展を歓迎し、中国館の建設や運営に協力することになった。
8月25日には、ユネスコ国際視聴覚理事会などの機関の支持を受けた「芸術とブランドが共創する持続可能な未来」特別展がチーム・エキスポ(Team Expo)館で始動した。このプロジェクトは中仏日の3国の創造的資源を集め、中国のブランド企業54社、周佳瑋、MAX、バネッサ・チョウ(Vanessa Zhou)、王珂瀟、胡潘雲、王岩、張培、張曦予、雍雅、徐夢瑤など163人の職業芸術家、163人の青少年芸術家の優れた作品が集結した。内容としては中国画、油絵、漆画、書、写真、彫刻、紫砂、古琴、絹など多様な芸術形式を網羅した。180日に及ぶ国際的な準備を経て、同展覧会は芸術と産業の深い融合による革新的な実践を示した。
2025年はユネスコの「文化的表現の多様性の保護及び促進に関する条約」の署名20周年に当たる。ATSFシリーズ展示活動ではその重要な一環として、専門フォーラムが8月28日に開催された、同フォーラムでは、世界各地からの多様な声が集められ、芸術、科学技術、持続可能な発展について討論した。ユネスコのエルネスト・ラミレス文化担当事務局次長は映像であいさつし、ATSFプロジェクトが文化の多様性と革新の推進に果たしている積極的意義を高く評価した。欧州テレビフォーラムのジャコモ・マッツォーネ事務局長は最先端の議題をめぐって基調講演を行った。アルジェリア、カナダ、中国、フランス、イタリアなど多くの国のパビリオン代表が一堂に会し、ストーリーテリング技術の革新、AI倫理、持続可能な発展などの重要議題について深く交流した。これらにより、ATSFプラットフォームが国際的対話と協力における橋渡しの役割がいっそう際立つことになった。
また、ユネスコのパートナー機関である国際映画・テレビ・視聴覚理事会(CICT-ICFT)は、地球規模の課題に対応する重要な取り組みと位置づけるATSF計画を発表した。ATSFシリーズ展示では、中国の芸術家によるモンゴル民族の伝統楽器の馬頭琴の演奏やイタリアの芸術家によるボディアートのパフォーマンスなどの異文化展示が、「文化の多様性が持続可能な発展を促進する」という核心理念を鮮やかに体現した。参加した芸術家からは、「万博はすでに領域の境界を打ち破り、革新の火花を刺激する国際的舞台になっている」「各方面が芸術と科学技術の融合を通じて、技術革新、文化の繁栄、環境の持続可能性を兼ね備えた未来のビジョンを共に描いた」といった声が聞かれた。(翻訳・編集/如月隼人)
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