ファン・ビンビンが9年ぶり金馬賞ノミネート、「美しくない女性」力演―台湾メディア

華流    
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ファン・ビンビン(写真)が9年ぶりに金馬賞にノミネートされた。出演作品は張吉安監督による「母なる大地」で、農村部に生きる女性を演じるファンの「美しさを破壊する」メイクに時間を費やしたという。

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范冰冰(ファン・ビンビン)が9年ぶりに金馬賞にノミネートされた。対象作品は張吉安(チョン・キアット・アン)監督による「地母(邦題:母なる大地)」で、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞などにノミネートされた。ファンはこれまでの「華麗な女性」のイメージから一転して、農村部で誠実に生きる女性を演じた。ファンの「美しさを破壊する」メイクに時間を費やしたという。なお、ファンおよび周囲からの最近の情報発信については、不自然な点もある。

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ファンは2018年に、二重契約を利用した所得隠しなどによる脱税関与により、税と罰金を合わせて8億8000万元の追徴が課せられた。ファンは「劣跡芸人(劣悪行為芸能人)」のレッテルを貼られ、中国の芸能界から全面的に締め出された。ファンは中国大陸部では、美容品ブランドの事業展開に専念せざるをえないことになった。

しかし「演技人」として活動することはあきらめず、活動の場を中国大陸に求めた。23年には香港映画「緑夜」(緑の夜)でベルリン映画祭にノミネートされ、25年にはベルリン映画祭主競技部門の審査員に招かれた。また、出演した張吉安監督の新作「母なる大地」は、第38回東京国際映画祭(25年)のコンペティション部門に正式出品され、世界初上映される。また25年8月には、マレーシア・マラッカ州政府から名誉爵位である「DPSM Dato(ダトー)」を授与された。

「母なる大地」は、張吉安監督が幼少時に聞いた、ふるさとの言い伝えにもとづくストーリーで、1990年代のマレーシア北部の農村部で、ファンは、夫を亡くし昼間は農作業に従事し、夜は地元の女性の病や悩み事を解決する祈祷師を演じる。社会情勢は不安定で、土地の権利争いなども発生する。

「母なる大地」

撮影前のメイクでは、ファンの「美しい容貌を破壊する」ためのメイクに、3時間を費やした。なお、金馬賞の最優秀メイクおよびコスチュームデザイン賞では「地母」のダフィーネ・ウォン(可欣)がノミネートされた。

気になるのは、ファンおよび周囲からの最近の情報発信について不自然な点があることだ。映画の製作担当者はノミネート発表時に、ファンは連絡が取れない「失踪状態」と説明した。ファン自身は同日深夜に、微博(ウェイボー)に「人生の道を登っていくすべての人々に。飛行機を降りてすぐに1杯飲む。このあわただしいけれど充実した道のりに乾杯。道は遠い。一緒に歩みましょう」と投稿した。金馬賞には触れられていないが、中国のネットユーザーは最近の境遇と感慨を示したものと受け止めた。

一方で、ファンが所属する事務所はそれ以前に、ファンの「母なる大地」による金馬賞ノミネートを祝い、「改めて中国台湾に戻ります」と投稿していたが、削除された。「中国台湾」は「中国の台湾」の意で、中国大陸当局が一般的に用いる表現だ。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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