「豪華すぎる廃墟」と話題になった建物がホテルに変身、満室状態に―中国

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1日、香港メディア・香港01は、貴州省でかつて「天下一豪華な廃墟」と注目を集めた建物が豪華ホテルに生まれ変わり、今年の国慶節連休には満室状態になっていると報じた。

2025年10月1日、香港メディア・香港01は、貴州省でかつて「天下一豪華な廃墟」と注目を集めた建物が豪華ホテルに生まれ変わり、今年の国慶節連休には満室状態になっていると報じた。

記事が紹介したのは、貴州省独山県にある「水司楼」。高さ99.9メートル、24階建ての全木造・伝統工法(榫卯構造)による巨大建築物で、水族の文化的シンボルを多く取り入れたデザインとなっている。

かつて年間財政収入約10億元(現在のレートで約200億円)の独山県がイメージアップや業績づくりを目的に約2億元(同約40億円)を投じて建設を開始したものの、主導した幹部が汚職事件で失脚したことで資金繰りがつかなくなった。最終的に県の債務は400億元(同約8000億円)にまで膨らんだという。

2021年には未完成の建物が放置されている様子がメディアによって紹介されて「豪華すぎる廃墟」として注目を集め、同年9月には建物に足場が組まれ、一部構造物が撤去されたことから「ついに解体が始まった」との情報がネット上で拡散した。当局は「解体ではなく、構造の改造作業を行っている」と反論、当初の予定を変更してホテルとして建設を再開する準備を進めていると説明していた。

記事によると、「水司楼」は24年に複数のホテルブランドを持つ格美グループが建設プロジェクトを引き継ぎ「紫林山豪利維拉酒店」として再生させ、「生態・健康養生リゾート」をテーマにした五つ星ホテルとして今年5月に開業した。

記事は、開業後初めて迎えた今年の国慶節大型連休で宿泊予約が殺到していると紹介。3日は一般客室が満室となっているだけでなく、一泊3688元(約7万4000円)のエグゼクティブスイートルームも予約で埋まっており、他の日も高額なスイートルームしか空きがない状態だと伝えた。

また、実際に宿泊したネットユーザーの感想も取り上げ、「環境は悪くなかった」と評価する声がある一方で「食事が高くてまずかった」という不満も見られるとした。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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