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安徽省児童医院ではこのほど、小児腫瘍外科チームが3歳半のニーマン・ピック病女児患者に卵巣組織凍結術を行い、造血幹細胞移植化学療法を受ける前に生育能力を残すことに成功しました。
中国国家児童区域医療センターである中国中部にある安徽省児童医院ではこのほど、小児腫瘍外科チームが3歳半のニーマン・ピック病女児患者に卵巣組織凍結術を行い、造血幹細胞移植化学療法を受ける前に生育能力を残すことに成功しました。
同院の小児腫瘍外科の陳晨副主任医師によると、ニーマン・ピック病はまれで深刻な遺伝性代謝疾患であり、造血幹細胞移植は重要な治療手段です。しかし移植前の大量の化学療法は、女児の卵巣に不可逆的な損傷を与え、将来的には生育能力を失う可能性が高く、幼い患者の成長後の生育能力を守るため、同院の多学科チームは全面的な評価と準備を経て、損傷の少ない単孔式腹腔鏡による卵巣組織の採取と冷凍保存術に成功しました。
同技術は現時点で国際的に推奨されている児童の生育能力を守る方法の一つで、同患者のような思春期に入っておらず卵子を冷凍できない女児に適しているとみられています。冷凍卵巣組織は患者が病気から回復して大人になってから、再び体内に移植され、生育能力を回復するだけでなく、内分泌機能の再建にも役立つとのことです。
同院はこれまで、悪性実体腫瘍や卵巣良性腫瘍、遺伝性代謝疾患などの非腫瘍性疾患の十数人の女性患児のためにそれぞれ生育能力保存案を策定し実施しています。(提供/CRI)
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