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「流水舞花~遥かなる月落城~」シュー・ジェンシーのインタビューが到着した。(C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
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「美人骨」のアレン・レン(任嘉倫)、「宮廷の茗薇<めいび>」のリー・ランディー(李蘭迪)、「花令嬢の華麗なる計画」のシュー・ジェンシー(徐正溪)という豪華人気スターが夢の共演を果たした「流水舞花(りゅうすいまいか)~遥かなる月落城~」がU-NEXTで独占先行配信されている。DVD-SET1&レンタルDVD Vol.1~7もリリース中で、DVD-SET2&レンタルDVD Vol.8~14は10月3日、DVD-SET3&レンタルDVD Vol.15~20は11月7日にリリースされる。
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中国を代表するトップスターに君臨し、数々の時代劇ドラマで主演を務めるアレン・レンが挑戦したのは、表の顔は有能な皇帝の寵臣、裏の顔は仮面の刺客として故郷の復興と復讐のために暗躍する二つのキャラクター。そんな彼と頭脳戦を繰り広げる政敵に「永安夢~君の涙には逆らえない~」などで主演を務めたシュー・ジェンシー。2人の男性から愛されるヒロインには「星花双姫~天に咲き、地に輝く恋~」などで活躍する若手実力派女優リー・ランディー。
大ヒット時代劇「一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-」の監督が手がけた本作は、緊張感とテンポを合わせ持つドラマティックな展開や複雑な背景を持つ登場人物が高い評価を受け、各配信サイトのランキングで1位に輝いた。裏の顔を持ち、政敵関係にあるイケメン2人の頭脳戦からヒロインを巡る三角関係、国を揺るがす陰謀などそれぞれの愛と思惑が複雑に絡み合うエモーショナル・ロマンス時代劇だ。
本作の配信開始とDVDリリースを記念して、剣鼎(けんてい)侯・裴琰(はいえん)役のシュー・ジェンシーのインタビューが到着した。ヒロインを刺客から守り世話をする善良な姿の裏に野心家の一面を隠す侯爵をオーラたっぷりに熱演した。俳優復帰が話題となった時代劇スターが引退や共演のアレン・レン、作品の魅力などについて明かした。
■デビューして17年(2024年時点)になりますが、当時を振り返ってみていかがですか?
ドラマデビューは中国初の特撮ドラマで中国版「ウルトラマン」というべき「五竜奇剣士メタルカイザー」でした。21歳の時です。日本の制作チームが中国に来て中国の俳優で撮影したドラマで、初めてオーディションに受かって主演しました。この作品は私に大きな影響を与えました。皆さんの多くは知らないだろうと思いますが、私の心に深く根付いている作品です。
※「五竜奇剣士メタルカイザー」は円谷プロダクションの円谷英明が設立した円谷ドリームファクトリーが中国の制作会社と現地で撮影したTVシリーズ。諸般の事情により中国での放送は実現せずお蔵入りとなった。後年、日本で冒頭3話のみを収録した日本語字幕版DVDが発売された。
■俳優として注目され始めたのは「愛情睡醒了(原題)」「夏家三千金(原題)」あたりからですね。
その2作で演じたキャラクターが私にとって人生のターニングポイントになったと思います。俳優人生を続ける上で新たな力を与えてくれました。「夏家三千金」の厳立恒と「愛情睡醒了」の季如風を演じたことで、俳優人生の新たなコースに進むことができたからです。
■ファンにはこの二つのキャラクターが深く印象に残っていると思います。
(今思うと当時の演技は)恥ずかしいですね。どう思いますか?
■いえいえ、俳優人生にそういうキャラクターがあるのは成功と言えると思います。
俳優が演じるキャラクターはその人生に刻まれていくと思います。だから私が人生で出会ってきた一つ一つのキャラクターは、厳立恒も季如風も含めて、私の「命の源」となっています。
■その二つのキャラクターを演じてより多くの人に注目されるようになり、チャンスが増えましたか?
端的に言えば、「命をつないだ」ということです。人生にはいくつかのターニングポイントがあるものです。実は「愛情睡醒了」の季如風を演じる前は、俳優を辞めて違う仕事をしようかと考えていました。でも、シェン・イー(沈怡)監督が私に2度のチャンスをくれました。監督は伯楽のように私の才能を見出し、私の人生を変えてくれた人です。監督のおかげで俳優人生を続けることができました。それからもう一つのキャラクター、皆さんもご存知の「独孤伽羅~皇后の願い~」の宇文護も、私の人生の二つ目の重要なターニングポイントとなりました。宇文護を演じる前には、俳優を辞めて裏方に回ろうかと考えていたんです。
※台湾出身のシェン・イー氏は多くのアイドルドラマのヒット作を生んだベテラン監督として有名。キャストをスターダムに押し上げた「流星花園」中国版と呼ばれた「一起来看流星雨(原題)」を演出してメガヒットに導き、その直後に監督した2作「愛情睡醒了(原題)」「夏家三千金(原題)」でシュー・ジェンシーを抜擢した。
■「流水舞花~遥かなる月落城~」の中国でのPRイベントに参加した後、SNSの微博(ウェイボー)で「今日は暖かい。裴琰に感動」と投稿されていました。なぜこのように書いたのですか?
実はイベントに行った時には不安でいっぱいでした。オフラインのイベントとなると話す時にも手が震えてしまいます。
■今もちょっと緊張しているのが見て取れます。
そう、緊張してしまうんです(笑)。しばらくファンの皆さんの前に出ることがなかったですし。でも、ステージに出たら、皆さんの笑顔が見られて、皆さんが喜んでいる会場の雰囲気が感じられて、まるで一筋の陽の光が私の心に差し込んだようで、じんわりと暖かく感じました。私の中にあったありとあらゆるものが解放されていく感じ、心の中にあった大きな石がストンと落ちたような感じでした。
■最初は不安だったんですね。でも、イベントではシューさんに呼びかけるファンの声が特に多かったです。表に出ないしばらくの間、どんなふうに過ごしていたんですか?
はい、不安な気持ちでした。でもファンの声のおかげで、だんだんと緊張を解くことができました。主に家族の世話をしていました。特に父親の介護ですね。
■別のインタビューではファンに対する気持ちを述べられていましたが、(イベントで)実際にファンを目の前にしてどんな気持ちでしたか?
人生においては一つ一つの選択についてその結果を引き受けなければなりません。自分の選択についてその責任を負わなければなりません。感じたのは、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちです。
■俳優を続けると決めるまでに、いろいろと思い悩んだり、心理的に葛藤したりしたのではないですか?
制作チーム、友人、家族が私に力を与えてサポートしてくれました。私に十分なパワーをくれたんです。もちろん、父親も。
■つまり、その状態に至るまでは、やる気はあっても力が湧かないという状態だったのですか?
精一杯、克服しようとしていました。自分自身を克服する方法を見つけられたんだと思います。やる気の原動力というのは、壁いっぱいに貼ってある(NBA選手の)ヤオ・ミンやジェレミー・リンの写真だったり、テレビで放送される以前見ていた熱血青春系のアニメだったりもします。そういったものから蓄積されたエネルギーで自分の使命を全うしたい、そう思うんです。
■これらによっても支えられているというわけですね?
そうです。そして、私が守りたい人、特に家族が、私のやる気の原動力の中で大きな部分を占めています。
■「流水舞花~遥かなる月落城~」の脚本で魅力を感じた部分はどこでしたか?
第一に裴琰というキャラクターです。名家の出身で武術に長け、策略に富んだ人物です。俳優人生の今の時点で裴琰というキャラクターに出会えたことを光栄に思っています。裴琰はバランスを取ることを学ぶ必要があります。現実と理想のバランスを取ることです。これは私たちにとっても永遠の命題といえると思います。彼にとって現実とは何かといえば、生まれた時から大きすぎる責任と役割を負っていることです。彼にとって理想とは……、ほら、誰だって恋愛をしたいと思いますよね。彼もそうです。裴琰は好きと思える人と出会っても愛することができない、愛する勇気がない、愛することが許されない。一緒になりたいと思っても、母親が彼女の命を奪ってしまうかもしれない。そうした理由から裴琰は身を引いてしまう。彼は別の方法で彼女を守りたいという気持ちを示していくことになります。言わば理想が崩れ落ちた状態です。私たちの人生でもこうした問題に直面することはよくあります。今の私のように。
■最も印象に残っているシーンはどこですか?
ジュー・ユエンビン(朱元冰)演じる安澄が犠牲となるシーンですね。一番印象深いです。彼にとって最後の撮影となったシーンです。裴琰は少し離れたところから安澄を見ているのですが、安澄が敵軍の矢の雨に倒れる瞬間、心が痛みました。今思い出しても心が痛みます。あの瞬間、どうしようもない、つらい、悲痛な気持ちが、いっぺんに湧いてきたんです。何年も俳優をやってきて撮影であれほど心の底から叫んだのは初めてでした。空を仰いで「やめろ!」と大声を上げて彼を固く抱きしめました。涙がポロポロと流れてきても叫び続けました。その時は人生で非常に大切な人物を失ってしまった、彼は永遠に自分の側から消えてしまった、そういう気持ちでした。
■アレン・レンさんとはとても親しい様子でしたね?
彼とは奇妙な縁がありますね。共通の話題も多くて気が合いますし、私生活においても仕事においてもお互いにパワーを与えられる存在です。今回のように相手役を演じられたことは得難く貴いご縁と言えますね。
■イベントやライブ配信ではただの共演者というより本当に仲の良い友人に見えました。お互いに相手が大きな存在なんですね?
お互いに大きな安心感を感じられる、大きな存在です。私がアクションシーンの撮影でけがしてしまった時は、彼がすぐに私のトレーラーにやって来て傷の様子を心配してくれました。彼が去り際に言ってくれた言葉は一生忘れないと思います。「シー兄さん、撮影の時には安全に注意して。あなたは僕にとって大切な人なんだから」。この言葉にとても感動したし、胸を打たれました。
■でも、役の上ではライバルというべき関係ですよね?
不思議なことに、彼のことは撮影中も敵同士ではなく親友のように感じられたんです。ヒーローが互いを認め合い、互いに尊重し合う、そんな感じでした。
■現在、俳優や芸能人という仕事はシューさんにとってどんな意味を持っていますか?以前と比べて重みを感じますか?
私はこの旅を続ける間に、その問いの答えを見つける必要があります。現在の俳優シュー・ジェンシーと以前の俳優シュー・ジェンシーとの違いはどこにあるのか?私自身も考えていきたいと思っています。思い悩まずに仕事に打ち込めるのか?恐れることなく本当の自分でいられるのか?確かなのは、まだそうなれてはいないと、私が思っているということです。
■今はまだその準備ができていないということですか?
まだ準備ができていません。
■それでは次に演じるキャラクターを期待して待ちたいと思います。
私自身、次はより良い状態で皆さんとこの人生をシェアできることを期待しています。
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