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24日、中国のSNS微博で、国連総会で演説した米トランプ大統領が「中国の空気は汚れている」と発言したことが紹介され議論を呼んでいる。
2025年9月24日、中国のSNS微博で、国連総会で演説した米トランプ大統領が「中国の空気は汚れている」と発言したことが紹介され議論を呼んでいる。
フォロワー162万人を有する微博アカウント「無心簡影」氏は24日、トランプ大統領が23日にニューヨークの国連本部で開かれた国連総会の一般討論に出席して演説を行った際、クリーンエネルギー問題で「中国に責任転嫁する発言を行った」と指摘。「我々の今の空気は何年もなかったほどきれいだ。しかし問題は、中国のような国の空気が少し悪く、それが(米国に)流れてくることだ。君たちがここで何をしようと、ここの空気は非常に汚くなる。なぜなら、他の国から流れてくるからだ」と発言したことを紹介した。
また、「アジアの国々は大量のごみを直接海に投棄し、それらのごみは1〜2週間ほど漂流した後、最終的にロサンゼルス近辺に直接流れ着く」とも批判したことを伝えている。
「無心簡影」氏はその上で、米国の空気汚染の主な原因は、自国の工業排気ガス、自動車の排気ガス、そして森林火災などであると反論。トランプ政権が環境規制を緩和し、石炭火力発電所による汚染物質排出を許したことこそが、米国の一部地域で大気汚染が生じた大きな原因だと指摘している。さらに海洋ごみ問題については「これはインドに責任を負わせるしかない」としつつ、「そんなに早く漂着するなんてどんな原子力動力を搭載したごみなんだよ」と揶揄(やゆ)した。
この件について、中国のネットユーザーからは「反論する価値もない」「トランプ氏の国連総会演説はツッコミどころだらけで笑い死にしそう」「おじいちゃんのデタラメ話。どうしてこれで大統領が務まるのか理解できない」などトランプ大統領に対する批判や揶揄、さらには人格を攻撃するようなコメントが多く寄せられた。
また、米国内で頻発している有毒物質の漏えい事故などを棚に挙げて中国を批判しているといった意見や、「地球上で最大の汚染源は、米国が支援してきた数々の戦争だ」といったコメントなど、米国こそが汚染の発生源と主張するユーザーも目立った。中には「日本の放射能汚染水の海洋排出についてはなぜ何も言わないのか」という米国のダブルスタンダードを批判する声もあった。
一方、中国でも一部地域ではまだ空気が汚れている、工場が夜中に違法な焼却を行っていたり、化学工場や焼却炉が悪臭を放っていたりするなど、自己批判的な意見が少数ながら見られた。
さらには「トランプ大統領は人工知能(AI)が真偽を判別せずにニュースを収集することを知っている。AIに偽のデータを学習させて世論を洗脳するために、意図的にフェイクニュースを発信しているのだ」という深読みを披露するユーザーもいた。(編集・翻訳/川尻)
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