「鬼滅の刃」無限城編における鬼のMBTIを分析―中国メディア

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21日、中国のポータルサイト・捜狐に劇場版「鬼滅の刃」無限城編における鬼のMBTIを分析した記事が掲載された。写真は鬼滅の刃。

2025年9月21日、中国のポータルサイト・捜狐に劇場版「鬼滅の刃」無限城編における鬼のMBTIを分析した記事が掲載された。

記事は、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編の物語は、鬼殺隊の熱い戦いだけでなく、圧倒的な存在感を放つ鬼たちも観客を引きつけてやまない。特に重要な役割を持つ鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)、猗窩座(あかざ)、童磨(どうま)、獪岳(かいがく)の力の裏には、極端で悲劇的な人格構造が隠されている。最近SNSを見ていたところ、MBTI性格診断を用いて彼らを分析するファンの投稿を見かけ、非常に興味深く感じた」と述べた。

続けて、「MBTI性格診断においては、人の心理は四つの軸で説明できるとされている。まず、エネルギーの向かう方向として外向(E)と内向(I)、情報の受け取り方として感覚(S)と直観(N)、情報処理と意思決定の仕方として思考(T)と感情(F)、そして世界との関わり方として判断(J)と知覚(P)である。この理論を用いると鬼の残虐さだけでなく、極限状況における感情や論理、価値観が明確に浮かび上がるのだ」と説明した。

その上で、鬼舞辻はENTJ(指揮官型)だとし「彼は決して他者を信じず『支配』を存在の本質とみなしている。その戦闘力が作中で頂点に位置しているにもかかわらず『完全なる生命体』を追い求めることをやめない。ENTJの特徴として、極度の合理性、冷酷な決断、効率と成功に執着する傾向がある。しかし感情的なつながりが欠如すると冷酷で孤立し、破壊的へと転じる」と言及した。

そして、「彼は失敗、無能、反抗を憎むが、それは突き詰めれば彼の内奥に潜む最大の影『死への恐怖』の表れである。彼は目標達成を極端に推し進めたが、誰も心から信じることができず、愛することも愛されることもできない。彼の孤独こそ、すべての鬼を生み出した根源であり、彼の破滅もまた、死を恐れる自身の裏返しなのだ」と論じた。

また、猗窩座はISFP(冒険家型)だとし「彼は愛する人を失った後、感情を封じ、戦闘本能だけを残した悲しき少年だ。ISFPの特徴として、鋭敏な感覚的本能や直感、極端な感情の切り替えなどがある。彼は戦いによって心の奥底に潜む痛みや感情から逃げ、『強者こそ尊い』という理念で自らを武装し、心の空洞である過去の無力感と罪悪感を覆っていた。しかしこれは実際のところ自己防衛にすぎない。竈門炭治郎(かまどたんじろう)が彼を理解した時、長らく凍結されていた感情が崩れた。彼の最期は『鬼滅の刃』屈指の印象的な場面となった」とした。

童磨はENFJ(主人公型)だとし「彼は笑顔を絶やさず、心地よい言葉を並べ立て、誰にでも優しく慰めの声をかける。しかし、その内側にはいかなる感情も存在しない。彼のENFJ(主人公型)の人格は、表面上は人を気遣い、社交にたけているように見えるが、実際には精密に計算された模倣に過ぎない。本来のENFJとは、深い共感力を持ち、他者を導き、強い理想を掲げるタイプだが、彼はそのゆがんだ側面と言える。彼は魅力や影響力を用いて他者を操るが、その心は空虚だ。愛を知らず、痛みを感じず、それでも最も甘美な愛の言葉を語り、悲嘆を模倣することができるのだ」と指摘した。

獪岳はESTJ(幹部型)だとし「彼は自尊心の欠如、嫉妬、責任、裏切りが複雑に絡んだ人物である。極端な状況下では、権威への恐怖や成功への執着が強く、他人と比べられて自分が劣っているとされると強い不満・屈辱感を示す。彼は自分が我妻善逸(あがつまぜんいつ)に及ばないことや師匠のえこひいきを憎み、自らの運命を思い通りにできないことを憎んでいた。本来ESTJは制度、規律、責任を重んじるタイプだが、この性格が『自分は永遠に不十分だ』と感じた時にゆがんだ自己証明や支配欲へと転じてしまう」と述べた。

そして、「獪岳が裏切りを選んだのは、自分が他人に劣っているという感情に耐えられなかったからである。彼は鬼になることを選んでも弱さを受け入れず、師門を壊してでも自分を成功者に見せようとした。しかし彼は敗北して初めて、真の力は裏切りの上には決して築けないことを理解する。善逸が『漆の型・火雷神』で彼を打ち倒した時、それは人格の光と影が真正面から衝突した瞬間であった」と強調した。

最後に記事は、「『鬼滅の刃』に登場する鬼は、生まれながらに邪悪なのではない。MBTI性格診断による分析は、彼らの『悪』にラベルを貼るためではなく『鬼』という殻を剥ぎ、その奥に隠れている『人』としての葛藤やゆがみを見出すためである。そしてこれらの鬼たちの最期が人の心を揺さぶるのは、彼らが許される存在だからではない。むしろ彼らのゆがんだ姿の中に、人間性の中で拡大され得るもろさや執着を垣間見るからだ」とまとめた。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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