【観察眼】北京香山フォーラム「全ての声を伝える」

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第12回北京香山フォーラムが閉幕した。

第12回北京香山フォーラムが閉幕した。国際安全保障や平和を論じる場として定着した同フォーラムは今年、「共に国際秩序を守り、平和的発展を促進する」をテーマに掲げ、100を超える国と地域から国際組織の代表や学者ら1800人以上を集めた。

英国王立防衛安全保障研究所の代表はフォーラムの分科会で、中国語を使い、「北京香山フォーラムは素晴らしい。ウクライナ、北大西洋条約機構(NATO)、ロシアの代表が一堂に会するフォーラムは他にはない。“全ての声を伝えること”は、中国が提唱するグローバルガバナンス・イニシアチブの包摂性を物語るものであり、その実践にほかならない」と述べた。

会場では、登壇者の背後のスクリーン右上に発言がリアルタイムで文字表示され、英語の発言も即座に中国語で示された。これは、DeepSeekや、‌Kimi chat、豆包(Doubao)といったAIツールに慣れた中国人参加者には日常的な光景だが、外国人参加者には小さな驚きをもたらしたようだ。米国のアジア・ソサエティ政策研究所(ASPI)の責任者は、「中米間の競争力の差をNBAの試合にたとえれば、米国チームは終盤の第4クォーターで、30点差をつけられている状況だ」と語った。

各国の実力の差といえば、9月3日に行われた「中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念大会」が想起される。閲兵式典は世界各国で大きな反響を呼んだ。ロシアのアンナ・ツィビリョワ国防次官は、「式典では最先端の軍事科学技術の成果が披露され、世界の安全保障分野でのリーダーシップが示された。しかし、中国は自らの意思を他国に強要することはない」と評価した。この「強而不霸(強くとも覇権を求めず)」という理念は、中国の古典『孫子の兵法』に通じるものだ。衝突や戦争が問題を解決することはなく、痛みと破壊をもたらすだけだ。実力を後ろ盾として、ライバルを協力者に転じてこそ、持続的な平和を実現することができる。

中国の「強而不霸」の理念に反して、日本は記念大会終了後に、航空自衛隊のF-15戦闘機4機を含む部隊を米国やカナダ、欧州のNATO空軍基地に派遣した。NATO支援のために、空自戦闘機がカナダと欧州に派遣されたのはこれが初めてだ。また、米国のローレンス・サマーズ元財務長官は、「トランプ大統領の貿易・関税政策により、米国は長期にわたるスタグフレーションに陥る可能性がある」と警告している。

既存の枠組みが機能不全に陥り、平等な対話の機会が極めて少なくなる中で、中国が唱えるグローバルガバナンス・イニシアチブは、平和と発展を実現させる知恵である。英国の新聞『デイリー・テレグラフ』は、「中国はフォーラムを通して、責任ある大国のイメージを示した。共に国際秩序を守るというテーマは、グローバルガバナンス・イニシアチブの要求に合致している」と報じた。

「全ての声を伝えること」は大前提であり、グローバルガバナンス・イニシアチブの求める「多極的で均衡の取れた秩序ある発言権」の実践でもある。平和発展の道はどこにあるのか。同じ青空の下、その道は足元に広がっている。(提供/CRI

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