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海南島で1万4000年前の旧石器時代遺跡30カ所が発見されました。
中国南部の海南島にある海南省文物考古研究院によると、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所、海南省文物考古研究院、中山大学からなる合同考古学研究チームは、2024年度の南或河流域旧石器時代考古学専門調査で、新たに30カ所の旧石器時代の遺跡を発見し、うち少なくとも8カ所で原生地層(遺物や堆積物が元々の位置にそのまま残っている地層)を観察したということです。
今年度の調査は、発掘が進められている南或河の遺跡を中心に、上流方向と下流方向に分けて行われました。30カ所の旧石器時代の遺跡が発見された今回の南或河流域の専門調査では、1191件の石器が採集されており、年代学的データから、今より1万4000年前のものだということが分かりました。
また、これらの石器は総じて、素材の選び方や加工技術、形状、用途などにおいて、中国南方の旧石器時代に見られる礫石工業の典型的な様式を持っていると同時に、典型的な和平文化の特徴を備えています。和平文化とは、中石器時代から新石器時代初期にかけての東南アジアの文化であり、狩猟採集社会から定住社会への移行期に見られる独特な石核工具文化です。
今回は、これまでに海南地区で発見された遺跡の中で遺跡の数が最も多く、個々の遺跡の面積も最大級で、石器の数量と文化的内容の豊かさ、そして年代の古さにおいても群を抜いている旧石器時代の荒野遺跡群です。
とりわけ、一部の調査地点では地層の剖面調査で原生地層が保持されていることが確認されており、今後、流域における体系的な考古学的発掘研究を進める上で重要な情報基盤と方向性を提供しており、中国南部と東南アジア地域の文化交流という国際的な学術上の課題の解決に重要な手がかりを提供するとみられています。(提供/CRI)
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