拡大
中国の今年の国慶節・中秋節連休の国内鉄道利用は過去最大規模の2億1900万人に達する見込みで、同時に海外旅行需要も急増している。
2025年の国慶節と中秋節は重なり、10月1日から8日まで8連休となる。国内鉄道利用は過去最大規模の2億1900万人に達する見込みで、同時に海外旅行需要も急増している。今秋の大型連休は中国消費者の行動変化を示す重要な指標となる。
今年の国慶節と中秋節は重なり、10月1日から8日までの8連休となる。中国ではゴールデンウイークとも呼ばれる大型連休で、移動と消費が一気に膨張する時期だ。
政府の通知によると、9月28日(日)と10月11日(土)は通常勤務日とされ、前後の調整を含めて労働者と企業の双方がスケジュールを再設計する必要がある。
今年の特徴はその規模感だ。人民日報によると、9月29日から10月10日までの12日間の期間中、全国の鉄道旅客数は2億1900万人に達すると見込まれている。単日で2000万人を超える日もあり、1日平均では1万3000本以上の列車が走る。北京~香港西九龍間の直通列車再開や学生向けの優先予約など、輸送側も過去最大級の体制を敷く。国慶節初日(10月1日)利用分の乗車券は9月17日から予約販売が始まっている。
一方、マイカー利用者にとっても朗報がある。10月1日から8日まで全国の有料道路(空港高速、有料橋梁、トンネルを含む)が小型客車(7座席以下)については無料になる。空港高速、有料橋梁やトンネルも対象となり、帰省や観光地へのドライブ需要を大きく刺激する。ただし、都市周辺や人気観光地での渋滞リスクも高まりそうだ。
国内移動の膨張と並行して、海外旅行市場も熱気を帯びている。Airbnbのレポートによると、中国旅行者の海外検索熱度は前年同期比でほぼ倍増した。特に日本の福岡や伊豆、欧州のイタリア、スペイン、ギリシャといった都市が人気上昇している。ギリシャは新規直行便の増加を背景に、注目度(検索ボリューム)が7倍に跳ね上がった。
さらに、若年層では「ニッチ覚醒」と呼ばれるトレンドが顕在化している。これまで主流ではなかった価値観や趣味、ライフスタイルを持つ人が、自分たちの存在や考え方を積極的に発信したり、共感を広げたりする動きで、従来の大都市観光ではなく、文化都市や自然豊かな小規模エリアを選好し、島巡りや山海をゆったり楽しむ体験型旅行の拡大につながっている。
移動と旅行を通じた人の流れは、同時に消費の流れでもある。今年の国慶・中秋8連休は中国の消費トレンドを可視化する鏡となり、移動と観光のデータが交通、宿泊、小売業など幅広い産業の戦略設計に直結していく。
企業にとっては短期的な売上増の機会であると同時に、中長期的な消費者行動の変化を捉えるヒントとなる。秋のゴールデンウイークを前に、移動と旅行に潜む「消費の地殻変動」をどう読み解くかが問われている。(提供/邦人NAVI-WeChat公式アカウント・編集/耕雲)
Record China
2025/9/16
Record Korea
2025/9/16
Record China
2025/9/15
Record Korea
2025/9/14
Record China
2025/9/12
Record China
2025/9/11