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16日、成都商報は、4年前の上海モーターショーで米テスラ製自動車の不具合を訴えて注目された女性が、訴訟で4年越しの「初勝訴」を得たことを報じた。
2025年9月16日、成都商報は、4年前の上海モーターショーで米テスラ製自動車の不具合を訴えて注目された女性が、訴訟で4年越しの「初勝訴」を得たことを報じた。
記事は、2021年4月19日に行われていた上海モーターショーで、ある女性がテスラの展示車両の屋根に登り「テスラのブレーキは利かない」と大声で訴えて現場で取り押さえられるトラブルがあったことを紹介。女性は「公共秩序を乱した」として行政勾留5日の処分を受けたほか、その後テスラが女性を名誉毀損で訴え、24年5月の一審、今年7月の二審ともに女性が敗訴し、テスラへの謝罪と17万元(約340万円)の賠償が命じられたと伝えた。
一方、女性は名誉毀損裁判での敗訴を「あれは傍流の戦いであり、判決はブレーキが利かなかったことを否定するものではない」と捉え、逆にテスラを「売買契約紛争」で提訴した。今回はこの訴訟についての一審判決が出されたことになる。具体的な提訴のタイミングなどについて記事は触れていない。
記事は、北京市大興区人民法院が16日に出した一審判決の内容を紹介。裁判所がスマートカーの事故原因を分析する上で運転データがますます重要になっているとの認識を示し、消費者が事故前30分間のデータを要求することは、車両の全体状況を分析する上で助けとなり、合理的かつ必要性があるため、消費者の「知る権利」の範囲に含まれるとの判断を示したことを伝えた。
そして、テスラに対し、事故発生前30分間の完全な運転データを判決発効後10日以内に女性へ提供するよう命じる一方、女性が求めていた「車両の欠陥による経済的損失2万元(約40万円)の賠償」および「訴訟費用の負担」については、いずれも棄却したと紹介している。
この判決に対して女性は「4年目にしてようやくテスラに一度勝てた。4年前の抗議活動の正当性と必要性を証明するものであり、非常に大きな意義がある」と語るとともに、今回の勝訴は「第一歩にすぎない」として、運転データ入手後にデータの真実性を確認した上で「自身の合法的権益を徹底的に守るための訴訟」に進む意向を示したと伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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