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中国の若者の間で個性的な交友スタイルが日常生活に浸透している。
中国の若者の間では、一時的なニーズを満たすための交友関係を意味する「搭子交友」やうわべの礼儀などを取り去ったシンプルな交友関係を意味する「無糖交友」、ありのままの姿での交友関係を意味する「スッピン交友」、AIとの交友を楽しむ「ヒューマンコンピュータ交友」といったように個性的な交友スタイルが日常生活に浸透しているのと同時に、若者の暮らしを再構築し、さまざまなシーンにおける感情面や機能面でのニーズを満たすようになっている。中国青年報が伝えた。
「〇〇友」といったような、若者がある特定の一時的なニーズを満たすために築く気軽な交友関係を意味し、一緒に食事する「メシ友」や街歩きを楽しむ「ブラ友」、一緒に自習する「勉友」、展覧会を見に行く「展友」などがよく見られる。こうした交友関係は特定のシーンの中だけで成り立ち、その目的が達成されれば、その交友関係も一時的に終了となる。
それはまさに若者が言うところの「求めているのは一緒に一つのことをしてくれる仲間で、すべてを理解してくれる友達ではない」のだ。「搭子交友」はこうした「効率を求め、感情の持ち出しを避ける」新たな交友のニーズを満たしていると言える。
これはうわべだけのあいさつや煩雑な社交上のマナー、何か意図のある駆け引きなどを取り去った人間関係の新たなスタイルで、シンプルで、直接的で、あっさりした双方向体験を追い求めることをそのコアにしている。「無糖交友」と呼ぶのは、こうした人付き合いはまるで無糖飲料のように甘くなく、あるのは最も純粋なコミュニケーションだけで、「甘くて胃もたれする心配」がないからだ。
具体的な実践スタイルとしては、興味に基づくスクリーニングによる直接的な交流、テーマを巡る問題のダイレクトな意見交換、無意味な社交辞令の拒否などがある。こうした交友スタイルが登場した背景には、人付き合いをめぐり、「真実を渇望し、虚偽を嫌悪する」若者の心理がある。
化粧をしないで平然としている外見上の様子を指すだけではなく、心を解き放ち、日常のありのままの自分をさらけ出すことをより強調しているのがスッピン交友だ。週末に髪も洗わず、化粧もせずに友達と会ったり、モーメンツで「不細工な写真」をアップし合ったり、親友の前で心置きなく号泣したり、爆笑したりするのがその具体例だ。
「スッピン交友」の登場は、若者が深い信頼感と安全感に包まれた交友関係を追い求めていることが背景にあり、暮らしの質や美しさを追求する「精緻主義」の行き過ぎに対するある種の反抗と言える。ある若者が、「最も親しい友達の前でさえ自分自身でいられないなら、その親しい関係に一体どんな意味があるのか」という言葉がまさにそれを表している。
人工知能(AI)技術の登場と発展に伴って、チャットボットや仮想(バーチャル)キャラクターなどとの踏み込んだ対話を通じ、話を聞いてほしいという欲求や純粋に会話を楽しみたいというニーズを満たしているのも、現代の若者の新しい交友のスタイルになっている。
リズムの速い日々の生活において、多くの若者にとって、現実世界での人付き合いは深みに欠け、誠実さという点でも十分とは言えなくなっている。一方のAIであれば、偏見もなく、意見を差し挟まずに答えてくれるので、尊重され、理解されているという気持ちにさせてくれ、純粋な交流を求め、理解されて、受け入れられたいという若者の渇望を満たしている。また、ヒューマンコンピュータ交友は同時に、交友能力が不十分な若者にハードルが低く、負担のない「練習の場」を提供しており、若者は比較的プレッシャーを感じることのない環境で、自身の人付き合いの能力を高められるようになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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