3隻目の航空母艦「福建」が間もなく就役か、専門家が指摘―中国

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中国メディアの環球時報は12日付で、中国が保有する3隻目の航空母艦「福建」が間もなく就役する見込みとする専門家の指摘を紹介する記事を発表した。

中国メディアの環球時報は12日付で、中国が保有する3隻目の航空母艦「福建」が間もなく就役する見込みとする専門家の指摘を紹介する記事を発表した。

中国海軍報道官の冷国偉(ロン・グオウェイ)大校(大佐)は12日、SNSを通じて「福建」が台湾海峡を通過して南シナ海に出て、科学研究試験と訓練を実施したと表明した。冷大佐はさらに、「福建」のこの活動は空母建造過程における通常の手配であり、特定の目標を狙ったものではないと説明した。

中国が保有した最初の空母「遼寧」は、旧ソ連が建造を途中で放棄した空母をウクライナから購入して改造したものだった。中国が初めて自ら建造した空母は、保有艦としては2隻目の「山東」だった。「山東」については新華社が2019年11月17日付で、台湾海峡を通過し、南シナ海関連海域で科学研究試験と定例訓練を実施したと報じた。「山東」として初めての台湾海峡通過で、「山東」は1カ月後の19年12月17日に就役した。

海軍軍事学術研究所研究員である張軍社(ジャン・ジュンシャー)大佐は12日、環球時報の取材に応じて、「中国の空母はゼロから出発したものであり、『山東』の『発展史』から『福建』の成長を見ることは、間違いなく一定の参考価値がある」と述べた上で、「『福建』は海域をまたぐ訓練を開始した。このことは、『福建』の各種技術性能がすでに成熟し、慣れた海域を離れて遠洋能力のテストを始めたことを意味する」「これまで福建は東シナ海、黄海で海上試験を行っていたが、今回、南シナ海の未知の海域で訓練を行ったのは、空母の遠洋航行能力、複雑な環境への適応能力、および乗組員の協同レベルを総合的に検証し向上させる一度の試練だ」と説明した。

「福建」は中国初の、航空機発艦のためのカタパルトを備える航空母艦で、22年6月17日に進水し、24年5月1日午前8時ごろ、上海江南造船所の埠頭(ふとう)を出て関連海域で初の航行試験を実施した。

「山東」と「福建」の建造後の動きには、同様の経緯がある。「山東」は17年4月26日に進水し、18年5月13日から18日にかけて初の海上試験を行った。その後1年以上の間に、計8回の海上試験を相次いで実施した。「山東」は11月14日午前に大連造船所を離れて第9回目の出航試験を展開し、海域をまたぐ科学研究試験と定例訓練を実施した。「福建」の今回の海上試験は第9回目の試験公開であり、海域をまたぐ訓練を実施したとされる。

張軍社大佐は「『山東』の状況を参考に分析すると、就役前の最後の海上試験である可能性が高い」と指摘した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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