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11日、中国のロボット開発企業・宇樹科技の王興興CEOが、IPO計画公開後に初めて公の場に姿を見せた。写真は宇樹科技のロボット。
2025年9月11日、中国メディアの観察者網は、上海で13日まで開催されている「2025 Inclusion・外灘大会」グローバル技術サミットでのラウンドテーブルで、中国のロボット開発企業の宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)の王興興(ワン・シンシン)CEOが「2011年の時点で人工知能(AI)技術の発展に注目できなかったことを後悔している」と語ったことを伝えた。
宇樹科技の新規株式公開(IPO)計画が発表されてから初めて公の場に現れた王氏は、大型言語モデル時代におけるロボット産業の発展のチャンスと挑戦について、自らの見解を忌憚なく語った。1990年生まれの王氏は、子どものころからロボットに興味を持っていたが、11年の時点でAIの分野にも非常に興味を抱いていたという。だが、当時のAI研究は現在ほど注目や期待を受けておらず、研究材料も関連資料も今ほど恵まれていなかったため、王氏はAI研究に時間を割くことができなかったという。
王氏は他にも、ロボットとAIの技術が融合することにより、人間のような知覚を持ち、自律的に行動することができるロボットの開発は可能と考える一方で、高品質なデータとアルゴリズムモデルの必要性など多くの課題に直面していると指摘した。具体的には、データ面におけるデータの収集と品質にある課題と、データ活用の改善が必要な点や、モデル面における現在のマルチモーダルデータの融合が理想的でない点、ロボット工学分野におけるモデルとロボットの制御モードの整合が困難な点を挙げ、ビデオ生成とロボットの制御方式の整合に依然として大きな課題が存在すると論じた。
続けて王氏は、データやアルゴリズムの問題のほかに、AI時代の組織管理という新たな課題について言及し、急速な事業成長と従業員の増加に従って、協力の効率性が低下する可能性があるため、より効率的な組織管理手法の開発の必要についても述べた一方、イノベーションと起業のハードルが大幅に下がり、AIツールの利用で新しいアイデアの実現の可能性が高まり、AI全盛の時代では小規模な組織の爆発力がさらに強まることも予想され、若者にとっては良い時代が到来したとの見解も述べた。
最後に王氏は若者へのアドバイスとして「AI時代は真に公平な時代であり、賢く努力を継続すれば、砂漠の中から大樹が育つこともあり得るだろう。過去の経験は忘れて、最新の知識を学び、新しい時代を全力で受け止めてほしい」と語った。(翻訳・編集/原邦之)
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