中国企業の間でAIエージェントの導入が急速に進む―シンガポールメディア

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中国メディアの環球時報は11日、中国企業の間でAIエージェントの導入が急速に進んでいるとするシンガポールメディア、ザ・ストレーツ・タイムズの記事を紹介した。資料写真。

中国メディアの環球時報は11日、中国企業の間でAI(人工知能)エージェントの導入が急速に進んでいるとするシンガポールメディア、ザ・ストレーツ・タイムズの記事を紹介した。

記事はまず、「広東省のソフトウエア開発会社で、ある種の革命が起こっている」とし、同社のAI担当最高責任者によると、これまで年に1〜2つしか開発できなかったソフトウエアシステムが、人間であれば数カ月かかる作業を数時間から数日でこなすことができ「しかも給料を支払う必要がない」多数のAIエージェントのおかげで、今ではわずか3カ月で約50のシステムを開発できるようになったことを紹介した。同社はAIを活用することで、販売価格を約70%引き下げられるようになり、競合他社に対して明確な優位性を獲得できたという。この責任者は「これは革命的なことだ。なぜ人々はこれを使わないのだろうか」と語る。

記事は、中国について「経済を急成長させる手段としてAI技術の普及に向けた取り組みを強化する中、業務にAIを導入する企業がますます増えている」とし、コンサルティング会社のアクセンチュアが5月に実施した調査によると、中国企業226社のうち約53%が複数のワークフローにAIを統合していると回答し、これは世界平均より11ポイント高いと伝えた。

記事によると、中国政府は8月下旬、経済と社会全体におけるAIの統合を加速するためのロードマップを発表し、AIエージェントとインテリジェントデバイスの導入率を2027年までに70%超にし、30年までに90%超にするという目標を掲げた。チャットボットよりも高度なAIエージェントは、複雑なタスクを自動化し、最小限の人間による監視で目標を達成できる。

記事は「業界関係者らによると、中国ではAIエージェントの導入が着実に増加していて、その市場は今年、109億元(約2180億円)規模に達すると予想されている」とし、成都のあるAIエージェント開発企業が、自社製品の需要が今年、30~40%増加すると予想していることを紹介した。

また「中国ではAIに前向きな企業が増えているものの、この新興技術に対する姿勢は懐疑派から熱烈な導入派まで大きく異なる」とし、企業のAI利用状況に関する調査によると、AIの利用を試している企業は全体の約3割で、AIエージェントの導入事例が多い業界は金融やソフトウエア、インターネット、製造業などで、AIを最も熱心に導入しているのは臨機応変に対応できる小規模企業であることも紹介した。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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