演算能力で世界第2位、「デジタル中国」構築の基盤が一層強固に―中国メディア

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中国国家データ局によると、6月末時点で、中国は演算能力の総規模で世界第2位となった。

中国国家データ局によると、6月末時点で、中国は演算能力の総規模で世界第2位となった。中国のデジタルインフラは、規模や技術などの面においてすでに世界のトップクラスにある。今年6月末時点で、5G基地局総数は455万基、ギガビット・ブロードバンド利用者数は2億2600万世帯に達した。

新型情報インフラの一つである演算能力は通常、コンピュータが特定の演算機能を実現し、特定の演算性能を満たす能力を指す。人工知能(AI)を発展させる上で、演算能力は不可欠な基礎となる「エネルギー」だと言えるだろう。

演算能力構成の持続的最適化

演算能力は、スーパーコンピュータ演算能力、汎用演算能力、AI演算能力などに分けられる。その中でもAI演算能力は、AI技術の持続的発展における重要な基盤となる。

先般、北京のAI公共演算能力プラットフォームのAI演算能力規模が1万P(ペタフロップス

3月には山東省で初のE級(100京級)を突破した高性能AI演算能力クラスター「済南人工知能演算能力センター」が稼働し、演算能力規模は1000Pに達した。

2024年末時点で、中国の演算能力総規模は280EFLOPS(毎秒100京回の浮動小数点演算)に達し、そのうちAI演算能力は90EFLOPSで全体の32%を占めた。ある機関の予測によると、2025年に中国のAI演算能力規模は40%以上の成長を遂げる見通しだ。

ソフト・ハード両面で能力向上

先般閉幕した「2025世界人工知能大会」では、華為(ファーウェイ)が「昇騰384超ノード実機」を披露し、チップクラスターを1台のコンピュータのように稼働させ、リソースの効率的調整を実現した。また、沐曦(METAX)は最新の訓練・推論一体型GPU「曦雲C600」を公開した。

国産演算能力は近年、チップやサーバーからAI演算能力センターに至るまで、ソフト・ハード両面で新たなブレイクスルーを遂げ続けている。川上では、集積回路産業が絶えず進歩し、設計から製造、パッケージングテスト、材料、装置をカバーする整った産業チェーンを形成している。川中では、数多くの国産GPU企業が続々登場し、競争力のある製品を打ち出している。産業エコシステムは日増しに整備され、国産演算能力は「使える」段階から「使いやすい」段階へと進んでいる。

ますます鮮明になる「グリーン基調」

演算能力は電力なくして成り立たない。演算能力センターでは大量のサーバーが昼夜稼働し、莫大な電力を消費する。関連機関の予測によると、2030年までに、中国のデータセンターの総エネルギー消費量は4000億キロワット時(kWh)を超える見込みだ。

演算能力のエネルギー効率を高め、グリーンな発展を推進するため、各地で積極的な取り組みが行われている。

西部(重慶)科学城先進データセンターでは、液浸冷却技術によってサーバーを冷却し、電力利用効率(PUE)を1.04にまで低下させた。

河北省張家口市は風力・太陽光資源に恵まれ、グリーン電力が豊富であり、今年第1四半期(1-3月)には、演算能力企業のグリーン電力利用比率が3割を超えた。

海南省では海底にAI演算能力センター群を構築し、海水を自然冷源にして電力を節約することで、年間5万トンの二酸化炭素排出量削減を可能にした。

新たな技術の応用、新たなモデルの発展、新たな方法の活用によって、中国の演算能力センターは省エネ・脱炭素能力を絶えず向上させており、「グリーン基調」をますます鮮明にしている。「グリーン演算能力発展研究報告(2025年)」によると、24年末時点で、全国で稼働中のデータセンターの標準ラックは900万を超え、平均電力利用効率(PUE)は1.46に低下し、140以上のデータセンターがグリーン・低炭素等級で4A級以上に達した。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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