石破茂首相が辞任表明、日中関係にとって何を意味するか―中国人ジャーナリスト

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7日、環球時報の元編集長である胡錫進氏が、石破茂首相の辞任表明による日中関係への影響についての評論を発表した。石破首相(出典:内閣府 https://www.kantei.go.jp/)

2025年9月7日、中国紙・環球時報の元編集長でジャーナリストの胡錫進(フー・シージン)氏が、石破茂首相の辞任表明による日中関係への影響についての評論を、自身の微博アカウントで発表した。

胡氏は、石破首相が7日に辞任の意向を表明したことを受け、首相の後継候補として小泉進次郎氏と高市早苗氏の名前が挙がっていると紹介。小泉氏はその政策思想が石破茂に類似しているとされ、就任すれば現行の対中安定路線が継続される可能性が高いと分析した。

一方で、高市氏は急進的な右派政治家であり、就任した場合には中日関係が再び悪化するリスクが高いと予測。7月の参院選における参政党の躍進を具体例に挙げて「日本政界が右傾化している」とし、日本国内で反中感情が容易にあおられる状況下で政府レベルでも右傾化が進む可能性を示唆した。

胡氏はその上で、日本の政治を取り巻く大きな構造的要因として中国の台頭による日中間の実力差拡大と、米国の対中抑制戦略が日本に与えるけん制効果を挙げ、これは誰が首相になっても変わることはないと指摘。実力差拡大に加え、日本にとって中国は最大貿易相手国であるという経済的相互依存の関係と、戦勝80周年軍事パレードで誇示された中国の強大な軍事力という抑止効果があるため、日本が中国と正面から対立することは国益を損ねることにつながり、米国の戦略の「捨て駒」になるだけだと主張した。

胡氏は、日中関係において中国がすでに戦略的主導権を握っているとし、対抗、接近、現状維持という3つの選択肢を持つ日本が今後、現状維持の姿勢を取るか、中国の戦略によっては歩み寄りの態度を見せる可能性もあるという専門家の見解を紹介。現実的な状況を考えれば、誰が首相になっても中国にとっては楽観的な状況にあるとの見方を示した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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