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中国は北京市内で9月3日、中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念大会を盛大に開催した。
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中国は北京市内で9月3日、中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念大会を盛大に開催した。
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「歴史を銘記し、烈士をしのび、平和を大切にし、未来を切り開く」をテーマにしたこの記念行事は、開催前から日本政府により「反日の色彩が濃厚」と中傷され、外交ルートを使っての干渉を受けた。日本のメディアは大会が終了するやいなや、「国際秩序への挑戦」「陣営対立の煽動」といったでっちあげの罪名で非難した。一部メディアはさらに中国とロシア、北朝鮮との正常的な交流をウクライナ情勢と結びつけて、「戦争終結の妨げになる」と論じることまでした。
指摘すべきは、これらの論調が「反ファシズム戦争の勝利を銘記し、戦争の悲劇の再演を警戒する」という記念行事の趣旨を意図的に避け、正常な歴史の記念を政治問題化して対立の種にしたことだ。その本質は、歴史の文脈を恣意に断ち切ることだ。
中国が公式に繰り返し強調してきたように、抗日戦争勝利の記念は、恨みを継続させるためでは決してなく、ましてや対立を煽(あお)るためでもない。抗日戦争は、中国人民にとっては侵略への抵抗と民族の独立を勝ち取るための闘争であり、世界にとってはファシズムの暴行に反抗し、人類文明の正義を守る偉大な闘争の一部だった。中国は世界反ファシズム戦争の東の主戦場として、民族としての大きな犠牲を払い、世界平和に不滅の貢献をした。
習近平国家主席は記念大会で行った重要演説で、「歴史は我々に警告している。人類は運命の苦楽を共にして各国と各民族が平等に接し、仲睦まじく付き合って助け合うことで初めて共同の安全保障を実現し、戦争の根源を消し去り、歴史の悲劇を再び繰り返さないようにできる」と指摘した。
習主席はまた、「人類は今日、再び平和か戦争か、対話か対抗か、ウィンウィンかゼロサムゲームかという選択を迫られている。中国人民は歴史の正しい側、人類文明の進歩の側に立ち続け、平和発展の道を揺るぎなく歩み、各国の人々と手を共に携えて人類運命共同体を構築していく」とも強調した。これらの発言からも、中国が勝利を記念するのは平和を守るためであり、陣営対立を図るためではないことが明確に示されている。
注目すべきは、日本国内にも歴史を直視し、記念行事の意義を理解する有識者がいることだ。鳩山由紀夫元首相は、国内世論の大きな圧力にさらされながらも招待を受け入れ、式典への出席を決意した。4日、中国中央テレビの取材に対して、鳩山氏は「日本人の一人としての反省、多くの命を奪ってしまった過去について、謝罪する気持ちで記念式典に参加した」「日本人として、また首相経験者として、歴史的事実をしっかりと見つめて、それを鑑(かがみ)としていかねばならない」と語った。多くの中国人が鳩山元首相の姿勢から、日本国内にも歴史に真摯に向き合う良心が完全に失われたわけではないと知り、鳩山氏が式典に出席したことの意義は、歴史に長く銘記されることだろう。
式典には日本人の学者も招待されている。天安門広場で大会の様子を見学した歴史学者の石田隆至氏は、「人々の日常を破壊し、さらには命さえを奪ったという、侵略戦争の深刻な罪業を痛切に感じた」と感想を述べた。石田氏はまた、習主席の重要演説について、「世界には現在も、暴力の暗い影が広がっている。中国は、情勢の激動が続く中で常に平和の側に立つことを明確に示した」と高く評価した。
これらの関係者の言動は、記念行事の真の意義をまぎれもなく証明するものだ。すなわち、この行事は特定の国に矛先を向けた「批判大会」ではなく、人類の平和への共通認識を呼び覚ます「警鐘」だった。
日本が敗戦から80年を迎えた8月15日、小泉進次郎農林水産相をはじめとする多くの閣僚が、第二次世界大戦のA級戦犯が合祀されている靖国神社を参拝した。同じくこの夏、抗日戦争に少年兵士として参戦した退役軍人の楊化烽さん(92歳)はNHKの記者の質問に対して、「私は日本国民が歴史の教訓をしっかり汲み取っていると信じる。そして、彼らが中日友好に向けて取り組んでいることも信じている。これは私の願いでもある」と答えた。黒龍江省出身の楊さんは幼少期に両親を相次いで日本軍に殺害され、12歳で東北抗日聯軍に入隊した。楊さんの言葉はまさに、苦難を舐め尽くしてきた賢者による、平和への最も真摯な呼びかけであり、中日の友好を願う中国人の懐を示している。
中国が勝利記念行事を開催した根本的な意図は、平和への堅持と発展への追求を改めて表明することにあった。日本が偏見と誤解から脱し、中国が行事を開催する真の意図を理性的に見極めることを望む。歴史を直視して共に未来に向き合うことによって初めて、中日両国は真に「歴史を鑑として未来に向かう」ことが可能だ。対話と協力があって初めて恒久平和と繁栄の構築が可能で、アジアの新たな発のチャンスを共に享受することができる。(提供/CRI)
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