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中国が輸出する懐中電灯10本のうち、少なくとも6~7本は浙江省寧波市の小さな町で作られている。
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かつての電力不足で遅れていた農村の照明器具から、今や野外キャンプ、工事作業、非常用照明器具などに至り、最もシンプルな「家電製品」と呼ばれる懐中電灯は、時代とともに進化し、現代の都市・農村住民の日常生活、仕事、移動に欠かせない必需品になっている。実は中国が輸出する懐中電灯10本のうち、少なくとも6~7本は浙江省寧波市の小さな町で作られている。
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その町の名は西店で、懐中電灯を主力製品とする企業が800社以上集まり、製品は遠く欧米や東南アジアなどの50以上の国・地域に輸出されている。年間生産額は80億元(約1640億円)に上り、世界のポータブル照明産業の中でナンバーワンの地位を築いている。
今の西店鎮の懐中電灯メーカーはそれぞれの強みを発揮して競い合っている。災害救助活動を支援する強力ライトの開発に力を入れるメーカーがあれば、高地や極寒などの過酷環境向けの製品開発を進めるメーカーもある。さらに、中東地域の一部地域で電力インフラが相対的に整備されていない状況を踏まえ、太陽光パネルを搭載した製品を開発し、ターゲット市場の顧客ニーズを積極的に聞き取り、カスタマイズされたサービスや販売戦略を提供することで、新たな市場を切り開いてきたメーカーもある。同鎮の小さな懐中電灯は、時代に淘汰されなかったばかりか、人々の生産・生活の新たなニーズに密接に応え、イノベーションによって市場を満たし、さらには新たな市場まで生み出している。
西店鎮商会がまとめたデータによると、5月末現在、同鎮が保有する有効特許件数は8575件あり、そのうち発明が302件、実用新案が2221件、意匠(外観デザイン)が6052件となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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