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中国のSNS・小紅書(RED)に「日中の考え方の違いは、わずかどころではない」との投稿があり、反響を呼んだ。
中国のSNS・小紅書(RED)に「日中の考え方の違いは、わずかどころではない」との投稿があり、反響を呼んだ。
27歳の時に日本に留学し、今年大学院を卒業して日系企業に就職したという投稿者の女性は「留学時に感じていた(日本の)多文化への寛容や熱意とは異なり、日本人と『同僚』という立場で共に働く中で、日本人の思考や性格に対する認識にいくつか異なる感覚を抱いた」と説明した。
そして、まずプロジェクトの進め方について「日本人の目標はできるだけ早く完成させることではなく、あくまで既定のルールに従って進めることのようだ。たとえ手続きが冗長で進度を遅らせることになっても、一切手を抜かずに遂行する。私の考えでは、本来『ルール』というものは人や成果に寄与するための道具に過ぎないと思っているが、日本人の論理では『ルールを守ること』それ自体が目的になっている」と指摘した。
また、「(日本の)メール文化はその縮図だ」とし、「中国では1通のメールが『収到了(受け取りました)』のひと言で終わることもある。しかし日本では必ず定型で、自分の所属を名乗り、『お世話になっております』『迅速なご対応ありがとうございます』などとあいさつを書き連ね、最後には『今後ともよろしくお願いいたします』と付け加えなければならない。往復のやり取りに20~30分かけても、伝わる内容は『分かりました』のひと言でしかない」とした。
そして、「こうした非効率的なコミュニケーションに、厳格な上下関係、煩雑なシステム、保守的な思考方式が重なってくる。日本が30年間も変わらずにいる理由がある程度分かる」と言及。「外国人として、もしこのような文化に馴染むのが難しいと感じるなら、いっそ無理に溶け込もうとしない方がいい。周囲に合わせるよりも自分の特長を発揮し、自分にとって心地いいリズムややり方で仕事をする方がいい。より効率的に成果を出すことができれば、かえって彼らに異なる視点をもたらし、より多くの尊重を得られるかもしれない」と結んだ。
この投稿に、中国のネットユーザーからは「日本企業は確かにそうだ」「こういう社会はいるだけで疲れる。最も古めかしいと言ってもいい」「日本のメール文化は本当にひどい。ひと言ふた言で終わることを何行にもわたって書かないとならず、時間の無駄」「本当にそれ。今、日本で日本人と中国人がたくさんいる場所でバイトしてるけど、仕事のやり方の違いをひしひしと感じる。私も効率を重視する方で、日本人は形式を重視するから、仕事をしていてつらい。中国人はより効率的な流れを作っていてそちらの方が便利なのに、日本人は実際の状況よりも『形』にこだわる」などの声が上がった。
また、「日本人はルールが目的になっているというのはマジでそう。旅行に行った時に電車内で音声メッセージ(スマホに吹き込んで相手に送る)を送っていたら、じいさんばあさんに電話は禁止だと言われた。別に大声で話していたわけではないし、何なら車内はあちこちでしゃべり声がしていてうるさかった。人と人が話すのは良くて、人がスマホに向かって話すのはだめなのか」との意見も見られた。
一方で、「ルールを守るところは、私はすごく好きだけどな」「日本の仕事のやり方は、頭を使いたくない自分には適してる。全部見たままやればいいだけ」「日本のこの文化の良い所は、能力が劣る人間も生き残れるということ」「だから日本は今、競争が激しくない。みんなやる気がないから」「日本こそが人類社会の発展の最終形態」との見方や、「高度に秩序を求める人にとっては日本は極めて快適。でも、それ以外の人にとっては神経がすり減る」「日本人の考え方を都市建設に持ち込むと世界一の都市ができ上がる。この点は、他のどの国も超えることができない。でも欠点としては、イノベーションが起きない」といった見方も。
このほか、「日本人は品質至上。プロジェクトの中にはそれぞれ小さな部分があり、それらを明確に厳しく管理することで最終的に全体の成果が大きくなる。中国人は重要な部分を能力の高い個人に任せがちで、スピードは速いけど出来は個人の能力に左右される」「ルールと秩序はすべての先進文明国が有する特徴。融通が利けばいいというものではなく、契約・法治社会で最も必要なのはルールを守ること。(日本に)馴染めない本当の理由は、過度な自制と排外感によるのかもしれない」とのコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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