中国はいかにしてわれわれを「中国人」に変えるか―独メディア

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28日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、西側諸国が知らず知らずのうちに中国の価値観を植え付けられることへの警戒感を示したドイツ有力紙の論説を紹介した。

2025年8月28日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは「中国はいかにしてわれわれを中国人に変えるか」と題し、西側諸国が知らず知らずのうちに中国の価値観を植え付けられることへの警戒感を示したドイツ有力紙の論説を紹介した。

記事が紹介したのは、ドイツ紙ディ・ヴェルトの評論。文章は「中国はいかにして、われわれを中国人に変えるか」と題し、「ある日突然、自分たちの世界観や価値観が中国の影響を受けていることに気づき、驚くだろう」と論じている。

文章はまず、DeepSeekに代表される中国の人工知能(AI)言語モデルが、市場に出る前に検閲を受けて「社会主義核心価値観」に合致しているか徹底的にチェックされると指摘。チェックを通った結果、台湾やチベットなどの敏感な話題について質問すると、これらのAIモデルが突然「記憶喪失」に陥るとした。

そして、中国の狙いは単なる技術的な主導権だけでなく、中国の価値観を世界に輸出することにあるとも分析。孔子学院の拡大といった文化政策の試みは限定的な成果しか上げられていない一方で、「哪吒(ナタ)2」などのアニメ映画やTikTokなどのSNSアプリが強力なソフトパワーツールとして大きな成果を収めており、その勢いを受けて米国政府がTikTokの全面禁止を検討することさえあったと伝えた。

文章はまた、急速に台頭する中国製電気自動車(EV)も、「文化的なコード」を輸出する媒体となりつつあると主張。政治学者のダニエル・ベル氏らが20年に発表した「ジャスト・ヒエラルキー」では、中国製の自動運転車をプログラミングする段階で儒教に基づく階層化された理念が導入されたり、チベット自治区では「殺生を避けるために速度を落とす」という仏教的な理念が盛り込まれたりする可能性があるとし、「運転技術の中国化は、交通マナーの文明度を高める好機をもたらすかもしれないが、同時に、道徳の基準がもはや西洋ではなく、極東において定められるということをも意味する」との見解が示されていることを紹介した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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