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戦争勝利80周年を迎えるに当たり、中国では今年、盛大な記念イベントが開催される。
先月、元サッカー日本代表の本田圭佑氏が歴史認識に関する見解を二転三転させたことがネット上で話題になった。
本田氏は日本の右翼政治家、石原慎太郎氏の「南京大虐殺は中国人のでっち上げだ」との言論をSNSでリポストし、「僕もそう信じている」とコメントした。この発言はすぐに日本国内外のネットユーザーからの大きな反発を招き、多くのネットユーザーが本田氏に南京大虐殺に関する資料のリンクなどを教え、それらの資料を読んでから発言するよう求めた。
批判の声を受けて資料をいろいろと調べた本田氏は1日後に謝罪した。「歴史のことは知っていたつもりでしたが、一次資料などを詳しく調べたら、事実はほぼ歴史通りであると思いました。この点、僕の間違いでした。(改めて勉強するきっかけをいただき、ありがとうございました!)」と述べた。しかし、その投稿が日本の右翼から批判されると、「結論づけが難しい。引き続き勉強が必要」と再び見解を修正した。
本田氏の今回のケースは、日本軍国主義の中国侵略戦争の歴史を十分に理解していないばかりか、虚偽の情報にだまされている日本人が多くいることを反映している。ただ、今回の件で唯一の慰めは、本田氏とネットユーザーとの交流が、本田氏本人と、日本を含めた各国のネットユーザーに戦争の歴史を知り、歴史の真相に近づく機会をもたらしたことである。
歴史を心にとどめ、平和を守る。これこそが中国が毎年、一連のイベントを行って中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争の勝利を記念する主な目的でもある。戦争勝利80周年を迎えるに当たり、中国では今年、盛大な記念イベントが開催されるが、その重要な一環となる閲兵式について、日本では「武力の誇示だ」と指摘する声がある。
実際には、閲兵式という形で第2次世界大戦を記念するイベントは世界中で数多く実施されている。フランスでは、連合軍のノルマンディー上陸作戦60周年に当たる2004年、70周年の2014年と80周年の2024年に盛大な閲兵式が行われた。ロシアでは1995年から毎年、大祖国戦争戦勝記念日の閲兵式を含むイベントを開催している。英国は今年5月に反ファシズム戦争勝利80周年を記念する閲兵式を行ったほか、8月15日には対日戦勝80周年を記念する式典を開催した。これらのイベントはいずれも歴史を振り返り、犠牲者をしのび、勝利を記念するものである。
中国人民は14年にわたる苦難に満ちた戦いで死傷者3500万人という大きな犠牲を払い、日本侵略軍を打ち破って勝利を収めた。この勝利は、中国人民の勝利というだけでなく、世界反ファシズム戦争の勝利を構成する重要な一部として世界平和にとって不朽の貢献をした勝利でもある。中国が9月3日に閲兵式を行うのは、まさにこの歴史を心にとどめ、国家と民族の独立と自由のために勇敢に身を捧げた烈士たちに敬意を表すためである。
新中国は成立以来、戦争を引き起こしたことはなく、他国の土地を侵略したこともない。中国は世界で唯一「平和発展の道を堅持する」ことを憲法に盛り込んだ国であり、核を保有する大国の中で唯一、核兵器の先制使用をしないことを約束した国である。また、これまで安保理常任理事国の中で平和維持要員を最も多く派遣している国でもある。今回の閲兵式は、中国の軍事力を集中的に示す場ではあるが、その目的は武力の誇示ではなく、平和を守る中国の信念を伝えることにある。
近年、日本の右翼勢力は侵略の歴史を歪曲・美化し、加害者としての責任を反省しないばかりか、戦争の被害者を装ってさえいる。靖国神社参拝、歴史教科書の改訂、防衛予算の大幅な増額、長距離ミサイルなどの攻撃的兵器の開発など、ますます軍備強化・武力拡張の危険な道を進んでいる。これらの行為は歴史の正義に対する挑戦であり、地域の平和に対する脅威である。中国が閲兵式を行うのは、このような誤った歴史観と危険な行為に反対する姿勢を示すためでもある。
今回の一連の記念活動のテーマには「歴史を銘記し、烈士をしのび、平和を大切にする」の他に、「未来を切り開く」も含まれている。この「未来」には、中国自身の未来だけでなく、中国と日本など世界各国との関係の未来も含まれる。日本は中国との「未来」にどう向き合っていくのか。それはまず、今回の中国の閲兵式を客観的かつ正確にとらえることから始まるのではないだろうか。(提供/CRI)
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