衆泰汽車の今年の販売台数はわずか14台、重慶市が生産ラインを強制撤去―中国

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1日、新浪科技は衆泰汽車の重慶市の生産ラインが差し押さえられ、強制撤去されたと伝えた。

2025年9月1日、中国メディアの新浪科技は、中国の自動車メーカー「衆泰汽車(ZOTYE AUTO)」が重慶市の工場にある主力製品のSUV「T300」の生産ラインを当局に差し押さえられ、生産ができなくなったことを伝えた。

衆泰汽車は7月25日の時点で、T300の組立と生産ライン関連の設備が重慶市璧山区の政府当局によって差し押さえられ、競売にかけられたことを発表していた。競売は2度実行されたが、入札者は現れなかったため、当局は8月29日に特別施工チームを入場させ、生産ライン関連の全設備の強制撤去に踏み切った。撤去作業は9月15日までに完了予定で、現時点で塗装ラインとPDI(納車前整備)検査ライン関連の設備を撤去したという。

1998年に浙江省金華市で創業した衆泰汽車は、2016年に同社史上最多の33万台を売り上げたが、18年には15万4800台、19年には2万1000台にまで販売台数が落ち込み、純利益が6年連続でマイナスだった。今年6月には運営資金不足の影響により、新車の生産を停止していた。セールス面では、今年は上半期にアルジェリアから14台の注文があったことが確認されている。

今年の最新レポートによると、上半期の営業収入は前年同期比12.61%増の2億8000万元(約57億4000万円)で、株主に帰属する純利益は1億4800万元(約30億3400万円)のマイナスだった。前年の営業収入は2億5900万元(約53億1000万円)の赤字で、1株当たりの基本利益はマイナス0.03元(0.61円)だった。

記事は「衆泰汽車が今年生産ラインを復活できなければ、年末には純資産がマイナスになり、財務リスクや経営危機、上場廃止の引き金になるほどの深刻な影響を同社の財務状況と経営維持能力に与えるだろう」と指摘した。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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