台湾で原発再稼働の国民投票が不成立に、「依然として議論の余地」と専門家

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台湾で行われた原子力発電所の再稼働の賛否を問う国民投票は賛成票が必要数に届かず不成立となった。専門家は原子力発電には依然として議論の余地があると分析している。写真は台湾。

台湾で8月23日に行われた台湾電力(台電)第3原子力発電所(南部・屏東県)の再稼働の賛否を問う国民投票は、賛成票が必要数に届かず不成立となった。専門家は原子力発電には依然として議論の余地があると分析。複数の発電方法を組み合わせるエネルギーミックスの重要性にも言及した。

台湾・中央通信社によると、国民投票では「第3原発の安全性に懸念がないことが主務機関により確認された後にその運転継続に同意するか」を問うた。中央選挙委員会の特設ページによれば、開票の結果、賛成が434万1432票、反対が151万1693票で、賛成が多数だったものの、成立に必要な500万523票(有権者数の4分の1以上)に届かなかった。投票率は29.53%で、これまでの国民投票で3番目に低かった。

投票結果について、中華経済研究院グリーンエコノミー研究センターの陳中舜副研究員は頼清徳総統が原発再稼働について「原発の安全に懸念がないこと」「放射性廃棄物の処分に解決策があること」「社会の共通認識」の三原則に基づいて向き合うのが政府の立場だとしていることに触れ、社会の共通認識が形成されていないと指摘。今後も不透明な状況は続くだろうとの見方を示した。

エネルギーミックスに関しては「台湾の人々が気にかけない状態こそが最適なエネルギー比率」であり、それはすなわち安定性やコスト、低炭素の競争力を兼ね備えている状態だと説明。日本と韓国の2030年時点でのエネルギー比率(原発が2、3割程度)を参考に、常に安定的に発電できる「ベースロード電源」の機能を原発に維持させた上で、かつ再生可能エネルギーの発展の持続、従来の水力発電やガス発電などを組み合わせることを提案した。

台湾経済研究院研究五所の陳詩豪所長は「再稼働は新たに原発を建設するよりもコストが低いのは事実であるものの、大規模原発には一度停止した際の影響がとても大きい」とし、「分散・多元化したエネルギー計画が求められている」と述べた。停止時の影響が比較的小さい次世代型原発「小型モジュール炉(SMR)」も取り上げ、「商業化の途上だが、将来的には実用の選択肢になり得る」と語った。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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