世界初、中国の研究チームが遺伝子編集したブタの肺の人体移植に成功

CRI online    
facebook X mail url copy

拡大

中国の研究チームが遺伝子編集したブタの肺の人体移植に世界で初めて成功しました。

中国の研究チームは8月25日、英国の学術誌「ネイチャーメディシン」にオンラインで論文を発表し、世界初となる遺伝子編集したブタの肺を脳死の人体へ移植した成功例を報告しました。この成果は、肺移植ドナー不足の難題を緩和することに役立つと期待されています。

中国南部の広東省広州医科大学附属第1病院の何建行教授が率いる研究チームは、遺伝子編集を経た「バーマ(巴馬)香猪」(長寿で有名な広西チワン族自治区河池市バーマヤオ族自治県特産のブタ)の左肺を脳死状態の被験者の体内に移植し、臨床で一般的な片肺移植手術を模倣しました。臓器が人体に移植された後の免疫リスクを低減するため、研究チームはドナーのブタに六つの遺伝子編集をしました。手術後、呼吸や血液、映像などのモニタリングデータによると、移植された肺は換気とガス交換機能を9日間維持し、その間に超急性拒絶反応は発生せず、同時に実施した病原学的モニタリングでも活発な感染の兆候は確認されませんでした。

何教授は、「次は遺伝子編集戦略と抗拒絶治療案をさらに適正化し、移植器官の生存と機能維持時間を延長し、チームが独自に開発したチューブレス技術を異種肺移植試験に応用し、機械的換気によるドナー肺の損傷を減少させ、異種肺移植の臨床応用への転換を推進していく」と述べました。

研究チームは、この研究プランは国の関連法律・法規と倫理基準を厳格に順守し、病院の倫理委員会などの機関の審査と監督を相次いで通過したと紹介しました。被験者は重度の頭蓋脳損傷があり、複数回の独立した評価により脳死が確認されました。家族は医学の進歩を支持する願望を込めて、無償で研究に参加することに同意しました。研究は家族の要求に応じて、9日目に終了したとのことです。(提供/CRI

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携