マスク氏がGrok-2.5をオープンソース化「中国企業が最大のライバル」―中国メディア

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24日、第一財経は、イーロン・マスク氏がAIチャットボットGrok-2.5のオープンソース化を発表し、「中国企業が最大のライバル」と称したことを報じた。写真はマスク氏。

2025年8月24日、第一財経は、イーロン・マスク氏が人工知能(AI)チャットボットGrok-2.5のオープンソース化を発表し、「中国企業が最大のライバル」と称したことを報じた。

記事は、米電気自動車大手テスラのマスクCEOが24日、昨年8月にリリースしたGrok-2の改良版であるGrok-2.5をオープン化したこと、次世代モデルであるGrok-3についても6カ月以内にオープンソース化することを発表したと紹介。今回の発表は、「新バージョンをリリースするたびに旧バージョンをオープンソース化する」という過去のマスク氏の公約を履行したものであり、今年7月には最新モデルのGrok-4がリリースされていたと伝えた。

そして、Grok-2.5のベースとなっているGrok-2について、昨年8月のリリース時にはコーディング、複雑な問題解決、数学に優れ、画像生成・認識も可能で、性能は当時のGPT-4oに匹敵するとされたものの、AIモデルの急速な進化が続く中で現在のAIベンチマークテストではGPT-5やGrok-4が60点台後半だったのに対して28点と大きく差が開いたと説明している。

また、最新モデルGrok-4はGrok-2の100倍というトレーニング量を誇る高性能なAIモデルであり、xAIチームは8月にプログラミングモデル、9月にマルチエージェント、10月に動画生成モデルを発表する計画も進めていると紹介した。

記事はその上で、Grok-2.5のオープンソース化が評価される一方で、ライセンス条件の厳格さが指摘されているとも伝え、商業利用は年間収入100万ドル(約1億4700万円)未満の企業に限定され、他モデルのトレーニング利用は禁止されているとした。また、実行には高性能なGPUが8基必要で、個人開発者にとってはOpenAIの利用しやすさと対照的にハードルが高くなっていると伝えた。

記事はさらに、オープンソース化の発表とともにマスク氏が、xAIは間もなくGoogle以外の全企業を追い抜き、いずれはGoogleも追い抜くとしつつ、高性能なAIモデルを動かすのに潤沢な電力を持ち、ハードウェア構築能力が非常に高いことから「最強の競争相手は中国企業になる」との見方を示したことを紹介。OpenAIのサム・アルトマンCEOもDeepSeekのような中国のオープンソースシステムの出現がオープンウェイトモデルを発表する重要な動機の一つになったと語るなど、中国のAIが強力な競争相手と位置づけていることを報じた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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