「泣く男」イ・ジョンボム監督に聞く「外見は強く、心にもろさある男描いた」

Record China    2014年10月20日(月) 11時9分

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18日、韓国本格犯罪アクション映画「泣く男」が公開された。イ・ジョンボム監督は「外見は強く、心にもろさがある男が、内面的に成長する物語だ」と語った。作品写真:(C)2014 CJ E&M Corporation,All Rights Reserved

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2014年10月18日、韓国本格犯罪アクション映画「泣く男」が公開された。ウォンビン主演の前作「アジョシ」が大ヒットしたイ・ジョンボム監督。今回は人気俳優のチャン・ドンゴンを主演に迎え、非情な殺し屋の孤独な戦いを、大胆で骨太に描いている。監督は「外見は強く、心にもろさがある男が、内面的に成長する物語だ」と語った。

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薄幸の少女を守り抜く元特殊部隊員を描いた「アジョシ」で、韓流スター・ウォンビンの新たな一面を引き出した監督。「泣く男」ではチャン・ドンゴンが従来のイメージを覆し、天涯孤独の冷徹な殺し屋・ゴンを熱演している。

「彼も40歳を過ぎ、家庭を持ち、子供もできた。ゴンの気持ちも理解できると考えた。これまでは善人でクリーンなイメージだったが、心の中には『荒削りで、内面の弱い男を演じてみたい』という欲があったようだ。今回の役にはとても喜んでくれた」

幼いころに母に捨てられ、犯罪組織に殺し屋として育てられた男。世の中と距離を置き、淡々と任務を遂行してきたが、標的の男の娘を誤って死なせてしまい、罪悪感にさいなまれる。さらに娘の母モギョン(キム・ミニ)に出会うことで、男の中の何かが変わっていく。

「まず『最後に男が泣いて終わる』話にしたかった。さらに母性についての話でもある。外見は強いが、心にもろい部分がある男を描きたかった。男の内面の成長物語でもある」

やがて男は組織の命にそむき、モギョンを守るようになる。隠れ家の団地で展開される銃撃戦。建物の立体感、複雑さを生かし、圧倒的な迫力となっている。キム・ミニの体当たり演技も印象に残る。

「彼女は(宮部みゆきの同名小説で韓国で映画化された)『火車』の演技がとても良かったので起用した。若いので母親を演じられるかな、とも思ったが、台本を研究してうまく演じてくれた」

デビュー作の「熱血男児」、「アジョシ」、今回の「泣く男」と、一貫して熱き男たちを描いてきた監督。フランスの犯罪映画、北野武作品、香港アクション映画にも影響を受けているという。

「女優とは何を話せばいいか分からない(笑)。次は犯罪ものかアクションか決まっていないが、次回作もやっぱり男の話を描きたい」(文/遠海安) 

「泣く男」(2014年、韓国)

監督:イ・ジョンボム

出演:チャン・ドンゴン、キム・ミニ、ブライアン・ティー、キム・ジュンソン、キム・ヒウォン

2014年10月18日(土)、新宿バルト9、丸の内TOEIほかで全国公開。

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