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20日、台湾メディアの工商時報は、台湾・台中市の高齢者が人気アニメ「鬼滅の刃」の鬼殺隊に変身したパロディー動画が300万回以上のリーチを記録したと報じた。写真は鬼滅の刃。
2025年8月20日、台湾メディアの工商時報は、台湾・台中市の高齢者が人気アニメ「鬼滅の刃」の鬼殺隊に変身したパロディー動画が300万回以上のリーチを記録したと報じた。
劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来が台湾でも大ヒット上映中だが、台中市では高齢者が鬼を倒す集団・鬼殺隊に扮したパロディー動画「無限年齢城」を熱演した。記事によると、動画公開後まもなく各種SNSでは大きな反響を呼び、300万回以上のリーチを記録した。
ネット上では「はははは、かわいい」「私もやってみたい」「黄昏の刃」「(命の)ともしびの刃」など面白がる声や、「地域の活動でこんなに創意的な企画ができるとは!」「こんなに生き生きした高齢者を見ると、老後が楽しみになる!」「社会福祉士ってすごい!私も年をとったらこういう企画に参加したい」などと、絶賛の声が上がっている。
同動画はネットクリエイティブチーム「吼薦隊(@roarroar_jbl)」が企画し、全成社会福利基金会との協力により制作された。吼薦隊は長年社会福祉活動に携わり、数々の団体や企業のために革新的な企画を手がけてきた。台中市の地域コミュニティーの活動向けに専用テーマ曲を制作した実績もある。
記事は、「今回は人気アニメ『鬼滅の刃』の要素を取り入れ、人気キャラクターや名場面を再現した。これにより、シニア世代の潜在能力と生命力を示すだけでなく、地域活動に新しい楽しみをもたらし、世代を超えた共感を呼び起こすことに成功した。この企画は単なる『演技』ではなく、癒やしの体験でもある」とした。
出演した美華(メイホア)さんは「悪役を演じたり、互いに口げんかする場面を通したりして、気持ちがすっきりしたように思える」と語り、錦樞(ジンシュウ)さんは「じゃあ自分は正義側(ヒーロー役)をやるよ!」と楽しそうに返答したという。
記事は、「役を決める際、高齢者それぞれの個性に応じて自由に選ばせることで、演じるキャラクターへの帰属意識が徐々に育まれた。最初、多くの参加者はアニメの内容を理解していなかったが、練習を重ねるうちに『演じれば演じるほど楽しい』と感じるようになった。日常生活ではなかなか見せない表情や動作を引き出すきっかけとなり、演じることで得られる喜びや自信を得ることにつながった」と伝えた。
全成社会福利基金会の郭姿秀(グオ・ズーシウ)主任は「台湾は超高齢社会に突入しており、社会全体には高齢者に対する固定観念が依然として残っている。今回の企画は流行文化やデジタル技術を取り入れることで、大衆の高齢者に対するイメージを変え、高齢者が世代を超えて交流し、自信ある暮らしを実現することを目指した」と説明した。
また、企画を主導した林氏は「これまで世代間交流は若者が主導することが多かったが、今回は高齢者自身が率先して行動した。高齢者の新たな魅力が再発見され、この大きな反響を通じて、彼ら自身も『もう年だから役に立たない』と感じるのではなく、自分もまだ輝き、力を発揮できると自覚するきっかけになった」と語ったという。(翻訳・編集/岩田)
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