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中国メディアの環球時報は21日、「工場から家庭へ:中国はいかにしてロボットを日常生活の一部にしたのか」とするブラジルメディア、フォーラムマガジンの記事を紹介した。
中国メディアの環球時報は21日、「工場から家庭へ:中国はいかにしてロボットを日常生活の一部にしたのか」とするブラジルメディア、フォーラムマガジンの記事を紹介した。
記事はまず、「中国では、ロボットとの共存はもはやSF(科学小説)ではなく日常生活の一部となっている。雇用を脅かす存在とみなされていたロボットも、今ではさまざまな分野で人間の良き助っ人として、仕事の手伝いや介護、家事、さらにはスポーツにまで参加している」と伝えた。
その上で「そうした融合の一例」として、先週末に北京で開催された世界人型ロボット競技大会に触れ、「このイベントには15カ国からチームが集まり、中国国内外で大きな関心を集めた。これは、中国の人工知能(AI)とロボット工学分野における影響力の拡大を象徴するものだ」と伝えた。
記事によると、人間と機械の共存の顕著な例の一つがコボットだ。コボットは、従来の産業用ロボットに典型的な物理的な障壁なしに人間と一緒に安全かつインタラクティブに作業するよう設計された協働ロボットだ。コボットは人間の労働力を補完するもので、反復的、労働集約的、あるいはリスクの高い作業を担うことで、人間は創造的、戦略的、そして社会的に価値のある活動に時間とエネルギーを集中できる。今では、コーヒーアートからマッサージ、工場での検査、高精度の手術の補助、病院でのサポート、ホテルでの接客に至るまで、さまざまなことをこなせるコボットが存在する。
記事は、「中国の家庭では、スマートホームロボット、特に自動で掃除してくれるロボットが当たり前のものとして普及している。最近では、本物の執事のように機能する洗練されたモデルも登場した。家族のアシスタントとして機能し、家のセキュリティーを強化し、テクノロジーの相棒として活躍している」と伝えた。
また、「ヘルスケアと教育での進歩も注目されている」とし、学校ではロボットが伝統的なゲームを教えたり、児童・生徒と交流したりし、高齢者介護施設では運動の補助、健康状態のモニタリング、精神的なサポートなどを提供していると紹介した。
さらに、都市部では、AIと5Gの融合により、ショッピングモールから家庭に商品を配送してくれるロボットの普及も進んでいると伝えた。
記事によると、中国が世界的なロボット大国へと変貌を遂げたのは、企業や大学の力だけによるものではなく、国家戦略、すなわち遠大な産業計画、大規模な公共投資、そしてこの分野の企業を地方に誘致するための積極的な政策の成果だ。この戦略的計画と大規模投資モデルのおかげで、強固なイノベーション・エコシステムが構築され、産業用ロボット、家庭用ロボット、そして人型ロボットがすでに人々の日常生活の一部となっている。
記事は、「米国がAIと半導体における優位性を維持しようとする一方で、中国はロボット工学を戦略的に主導権を握る最前線へと変貌させることに賭けている」とし、「結局のところ、中国のロボット工学の進歩を単なる技術革新として捉えるのではなく、大規模な資源動員を可能にする政治経済モデルの表れとして捉えるべきだ」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)
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