<卓球>中国男子に異変、初戦敗退が「常態化」している背景

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香港メディアの文匯報は19日、「中国男子代表の初戦敗退が常態化している」との記事を掲載した。

卓球のヨーロッパスマッシュ男子シングルスで中国の2選手が格下に敗れて1回戦で敗退したことについて、香港メディアの文匯報は19日、「中国男子代表の初戦敗退が常態化している」との記事を掲載した。

今大会では、17日に行われた男子シングルス1回戦で、世界ランキング26位の中国の林高遠(リン・ガオユエン)が同32位のフランスのゴジに2-3で敗れた。また、同9位の中国の向鵬(シアン・ポン)も同30位のドイツのオフチャロフに1-3で敗れ、共に初戦敗退となった。

記事は、「開幕してからわずか3時間足らずのうちに、中国男子は6人のうち2人が敗退した。初戦敗退が相次ぐのは、すでに中国男子の常態となっている」と指摘。「中国男子選手は他国の選手を相手にした時、もはや圧倒的な支配力を持たないことは事実であり、格下の相手に敗れることも珍しくなくなっている」とし、今大会のみならず先月のUSスマッシュでも梁靖崑(リアン・ジンクン)、林高遠、陳垣宇(チェン・ユエンユー)が同様に格下の欧州勢に敗れたことを挙げた。

その上で、原因について「中国は試合で練習を積むというスタイルで、低いカテゴリーの大会でランキングポイントを積み上げてきたが、海外選手の勢いに直面した際の経験、逆境の中での強靭なメンタルが不足している」と言及。また、林高遠らベテラン勢には衰えが見られることにも触れ、「林詩棟(リン・シードン)、王楚欽(ワン・チューチン)、梁ら主力ですら、すべての外国勢相手の試合で勝てる保証はない。ランキング1位の林詩棟は今年すでに海外勢に3敗、王と梁は2敗している」とした。

記事は、「中国男子はすでに各国のライバルに研究され、攻略法を見つけられ、相手は勝利を重ねることで自信を蓄積している。今後しばらくの間、中国男子は群雄割拠の環境で厳しい局面が続く可能性が高く、警鐘は鳴り響いている」と伝えている。

中国のネットユーザーからは「レベルの低い大会でポイントを貯めただけ(笑)」「樊振東(ファン・ジェンドン)が恋しい」「中国男子の分岐点は樊振東だった。彼以前の選手たちこそがトップ・オブ・トップ。彼の後に続く者が誰もいない」「以前はみんな実力で台頭してきたけど、今では宣伝によって台頭している」「王皓(ワン・ハオ)はいつ退くのか。こんなにひどい男子監督は見たことがない」といった声が上がった。

また、「毎日のようにファンサークル(ファンによる選手の過度な追っかけや、他の選手への中傷など)の問題が繰り広げられた結果」との声や、「やはり(中国の)若手の育成システムに問題がある」「今は世界各国の卓球の進化のスピードが速い。こうした環境ではあらゆる資源を駆使して若手の育成に力を注ぐしかない。選手にたくさんのチャンスを与えてほしい」といった意見も。

このほか、「いろいろ問題はあるけど、試合数がかなり多くなっているのは事実。1試合の時間は短いが、大会のたびに世界中を飛び回るのは選手にとって大変」「はっきり言って、ポイントによるランキングのせい。(大会出場が半ば強制されて)選手を消耗させ、しっかりと調整する時間が全く与えられない。本当に(大会運営側が)利益第一主義になっている」といった見方も出ている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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