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19日、紅星新聞は、中国で民家に潜入して住民の女性に麻酔をかけた上で血を抜いた男の被告に対し、裁判所が実刑判決を下したことを報じた。
2025年8月19日、中国メディアの紅星新聞は、中国で民家に潜入して住民の女性に麻酔をかけた上で血を抜いた男の被告に対し、裁判所が実刑判決を下したことを報じた。
記事によると、江蘇省揚州市で昨年1月1日未明に男が就寝中の女性宅に侵入し、女性をセボフルランとイソフルラン(いずれも吸入麻酔薬)を含ませた黒い布で麻酔し、静脈から採血した。その後、男は帰宅した女性の夫に発見され、水差しで殴られた後に現場から逃走したという。
被害に遭った女性は「意識が少し戻った後にベッドの上で採血用の駆血帯を見つけ、左腕に痛みと注射痕、血痕があった」と証言、医師も注射痕の存在などを確認したほか、警察の鑑定でも現場に残された黒い布から麻酔薬の成分が検出された。
逃走後に逮捕、起訴された男は「他人の家に忍び込む緊張感でストレスを解消したかった」などと供述した。男は窃盗罪、強姦罪、不法住居侵入罪などで複数回服役した前科を持ち、さらにプライバシー侵害で行政拘留された経歴も持つ常習犯だったとのこと。一審裁判では被告の不法住居侵入罪が認定され、複数の前科がある一方で容疑を素直に認めたことなどを酌量した上で懲役2年の判決が下された。
しかし、被告側はこの判決を不服として上訴。一審時とは異なり「麻酔も採血もしていない」と容疑を真っ向から否定したが、このほど揚州市中級法院で行われた二審の裁判官は被害者と夫の証言、医師の所見、物証などが合理的な疑いの余地なく証拠の連鎖を形成しており、被告の主張には事実・法的根拠がないとして上訴を棄却し、懲役2年の一審判決を支持した。
この報道に、中国のネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。まず多く見られたのは量刑が軽すぎるという批判で「こんな恐ろしい事件でたった2年なんて。被害者の心の傷はどれほど大きいか。10年でも少ないくらいだ」「前科多数の常習犯なのだから厳罰にすべきだ」「次は麻酔の量を増やして腹を切り開くかもしれない。考えるだけで恐ろしい」といったコメントが見られた。
また、適用された罪が不法住居侵入罪だけであり、故意傷害罪が適用されなかったことに対する疑問の声や、専門的な麻酔薬が簡単に入手できてしまう薬品管理体制の問題点への指摘もあった。さらに「ストレス解消」という犯行の動機が不可解であることを指摘し、臓器売買の犯罪グループが背後に存在する可能性まで推測するユーザーもいた。
このほか、「怖くてドアを開けていられない」「防犯窓は絶対に必要」「この事件以降、近所ではみんな監視カメラを設置した」など、住民の不安の高まりを示すコメントも複数寄せられた。(編集・翻訳/川尻)
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