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18日、極目新聞は、四川省の病院でCT検査の結果を取り違えられて重病と診断された患者が、必要のない薬物を3カ月間服用されるトラブルが起きたことを報じた。
2025年8月18日、中国メディアの極目新聞は、四川省の病院でCT検査の結果を取り違えられて重病と診断された患者が、必要のない薬物を3カ月間服用されるトラブルが起きたことを報じた。
記事によると、四川省成都市にある四川省人民病院で以前、肩の負傷で診察を受けた58歳の女性に対し、胸部CT検査を実施した上で特発性肺線維症の診断を下し、約3カ月間にわたって治療薬「ニンテダニブ」の投薬治療を行った。ところが、3カ月後に再検査を行った際、放射線科の医師から「診断に用いられた画像が本人のものではない」と指摘された。女性とその家族は「生存期間中央値が2〜4年とされる特発性肺線維症と誤診されたことで大きな精神的苦痛を経験した」と訴えている。
病院側は「女性の検査実施時に別の患者が誤って検査室に入ってしまい、そのまま検査が行われた」とし、「医師が間違いに気づいて女性と別の患者の検査を再度それぞれ実施したものの、システム上では女性名義の検査結果が別の患者の画像から上書きされなかったため、誤診につながった」と説明した。
病院の担当者は「十分な対話と協議を通じて双方が納得する解決策の合意を目指し、今後も問題の円満な解決を全力で推進する。患者側に改めて心からの謝罪を表する」とし、「病院側として賠償案を提示したものの患者側からの了承は得られていない。今後も患者側と解決に向けて協議を進めるとともに、再発防止のための確認体制の改善を進めている」とコメントした。また、女性の体の状態については、身体検査を実施したところ異常は見られず、もう一方の患者についても適時に治療が行われたと説明した。
一方で、女性の家族は医師が検査時に患者の名前を確認しなかったこと、誤りに気付いた後の対応に問題があったことが誤診の原因だと指摘し、ニンテダニブの長期服用による体への影響や家族が受けた精神的苦痛についても病院側に対して補償を求めているようだ。女性の息子は、病院の関係者がすでに謝罪したものの、現時点で補償をめぐる交渉は合意のめどが立っていないと明かした。(編集・翻訳/川尻)
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