「両山理論」がけん引、小さな鉱山村が地球村へ生まれ変わった緑の革命

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浙江省にある小さな村の余村でかつて鉱山労働者として働いていた潘春林さんは、20年前の夏を忘れることができません。

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浙江省にある小さな村の余村でかつて鉱山労働者として働いていた潘春林さんは、20年前の夏を忘れることができません。2005年8月、村の鉱山が閉鎖され、潘さんは炭鉱労働による100万元(約2050万円)近くの年収を失いました。ところが20年後の今、潘さんは緑豊かな山に囲まれた民宿を営み、年収はおよそ400万元(約8200万円)です。さらに、余村は国連の世界観光機関によって「ベスト・ツーリズム・ビレッジ(最良の観光村)」の一つに選ばれました。こうした大きな変化の出発点となったのが、習近平総書記が20年前に提起した「両山理論」です。「両山理論」とは、「緑水青山就是金山銀山(澄んだ水と青い山こそが金山銀山)」、すなわち「素晴らしい自然こそ富を生み出す源泉」という理念を指します。

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この「両山理論」は、環境を守りながら経済を発展させる「新たな富の定義」を打ち出しました。余村は「両山理論」の生き生きとした実践者であり、「環境保護+観光+科学技術」の統合型エコ産業チェーンを発展させることで年間50億元(約1020億円)を超える収益を上げています。余村はさらに、「生態バンク」と呼ばれる新たな仕組みも創出しました。村にある二酸化炭素を大量に吸収する広大な竹林や、1200種を超える動植物資源、開発可能な地質遺産15カ所を丁寧に登録し、資産価値を算定し、これらの「生態資産」を、ブロックチェーン資産プラットフォームを利用して世界規模で取引できるようにしたのです。


余村の成功の背景には、従来の発想を転換し、行政、企業、そして住民が一体となって生態産業を発展させてきた取り組みがあります。こうした取り組みは今や連鎖的に広がり、長江デルタ地域の120の村が協力して開発を進める新たな枠組みを形成しました。生態資源の国際的な取引も始まり、国際社会からの高い評価を受けています。(提供/CRI

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