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ファーウェイは、英国企業のグローバルデータによるリポートの「5G RAN:競争環境評価」(2025年版)で、ソリューション能力と商用実績で世界第1位に評価された(写真)と発表した。
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華為技術(ファーウェイ)は14日、データ分析やコンサルティングで世界的に評価される英国企業のグローバルデータによる、2025年版の「5G RAN:競争環境評価」(以下、リポート)で、ソリューション能力と商用実績で世界第1位に評価されたと発表した。ファーウェイが世界第1位と認められたのは今回で7回連続で、5G-Advanced(5G-アドバンスド)と人工知能(AI)の統合によって一歩先を進んでいることでも評価された。また、「リーダー」と認定されたRAN機器ベンダーはファーウェイ1社だった。
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RANとは、移動体通信で端末とコアネットワークを接続する無線アクセスネットワークを意味する。リポートはAAU、RRU、ミリ波、BBU、先進ソフトウェア特性の5分野でそれぞれ評価した。ファーウェイはいずれの分野でもトップに選ばれた。
AAU(アンテナアクティブユニット)は、アンテナそのものに送受信信号の処理部分(RRU)を組み込んだ統合型アンテナで、従来型の両機能を分離した機器を組み合わせるよりも、小型化、省電力化、高性能化で威力を発揮する。リポートは、ファーウェイ製品のMetaAAUを、あらゆるシーンに対応する広帯域、他帯域での展開を支援し、世界の多くの通信事業者のネットワークに採用されていると評価した。
RRUをアンテナ部分とは別に使用することは、現在となってはやや古い方式だが、既存設備や特定の展開条件では需要がある。リポートはRRUの単体機器とその運用でもファーウェイを評価した。
ミリ波関連では、ファーウェイ製品のHAAUを、2000を超えるアレイアンテナ素子を活用して、広い範囲を対象にした安定した10Gbpsの通信速度を実現したことを評価した。
リポートはそれ以外にも、FDD Massive MIMO、EasyAAUなどファーウェイ製品の名を多く挙げて、それらの製品の業界をリードする特長を紹介した。
リポートは、ファーウェイ製品が通信事業者にとって、省エネルギーによる高効率なネットワーク運営をもたらすことも高く評価した。ファーウェイは「0ビット・0ワット」、つまり通信していない状態では電力をほぼ使わない技術を掲げてきたが、現在ではさらに「0ビット・0ワット・0ロス」を実現したという。待機時間にはBBUや無線モジュール、さらにはチップまでも休止させ、必要が生じればマイクロ秒単位で即時復帰し、サービスの継続性と安定性を保証する技術だ。
リポートはさらに、ファーウェイによる5G-AdvancedとAIの統合を業界における新たな方向性として認めた。グローバルデータのエド・ガビンス首席アナリストは、「ファーウェイは5G-AdvancedとAIを統合し、RANの性能とコスト効率を高めた最初のベンダーになり、差別化された競争力を構築した」と評価した。
なお、5G-Advanced(5G-アドバンスト)とは、3GPP(国際電気通信標準化団体)が定めた第5世代移動通信システムの無線アクセス仕様である5G NR(New Radio)をさらに進化・拡張した仕様を指す。(翻訳・編集/如月隼人)
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