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中国変面芸術センターは8~11日、変面の故郷の四川省成都市で初の変面研修ツアーを開催した。
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中国変面芸術センターは8~11日、変面の故郷の四川省成都市で初の変面研修ツアーを開催した。
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同センターのプログラム生や家族、愛好家ら10人が参加し、本場の川劇や変面を体験。四川テレビや新華社通信から取材を受けるなど、現地でも大きな注目を集めた。
研修ツアーの目的について、代表の王文強氏は「日本で変面師として活動する上で、本場の歴史や現状を把握することは不可欠」と話し、参加者に「本物の体験」を促した。
一行は現役の川劇俳優の劉磊氏(蜀源里川劇芸術館館長)、元川劇女優の江玉氏(四川旅游学院指導講師)から川劇の身体表現や道具の扱い方を学んだ。日頃から基礎稽古を積んでいる参加者らは、講師から「さすがに上手」と評価された一方、初めて扱う道具や衣装に苦戦。それでも休憩時間には自発的に練習を重ね、熱心に取り組む姿が見られた。
参加者からは「見るのとやるのでは大違い。でも、すぐに取り入れられる所作もあり、今後の演舞に生かしたい」「講師の体幹が全くぶれないことに驚き、軸の大切さを改めて感じた」といった感想が聞かれた。
研修のハイライトは、「変面の神」と称され、同センターの特別顧問も務める毛庭斎氏(四川省川劇院国家一級俳優、演出家)による特別講義だ。毛氏は多忙なスケジュールの合間を縫い、これまでの経験や川劇と変面の関係について2時間にわたり熱弁。演出手法や変面の現状、内面の表現の重要性など、活発な質疑応答が交わされた。
夜には毛氏が手配した最前列の席で、参加者全員が毛氏の変面ステージを鑑賞。迫力ある演舞に会場から大きな拍手が送られた。毛氏はステージを終えた後も次の仕事の合間を縫って参加者と交流。その温かい人柄に一同は深く感謝した。
また、川劇院の「川劇秀-伝奇変臉」のほか、変面や川劇で使われる頂灯や藏到などの絶技や芸能を織り交ぜたオリジナルショーを鑑賞した。八つの頭が一度に変わる「八頭変臉」は世界で唯一のものだ。その後、舞台裏を特別に見学し、川劇舞台への理解を深めた。
その他にも、ジャイアントパンダ繁殖基地や若者に人気の「国潮」ダイニングショー、三国志の聖地「武侯祠」など、成都ならではの観光も満喫した。東京や沖縄など日本各地から集まった参加者は、本場の変面に触れ、五感で成都の文化を体験したことで、変面への理解をさらに深めた。研修を終えた参加者はこの感動と学びを胸に帰途についた。
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