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浙江省・平湖市に位置する「中日(平湖)産業協力パーク」は、2015年に同省唯一の日系企業特化型産業園として開設され、現在は130社以上が進出する省内最大の日系企業集積地へと発展しています。
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浙江省・平湖市に位置する「中日(平湖)産業協力パーク」は、2015年に同省唯一の日系企業特化型産業園として開設され、現在は130社以上が進出する省内最大の日系企業集積地へと発展しています。
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同園が誕生する以前から拠点を構えているのが、特殊電線の製造・販売を手がける株式会社TOTOKU(トウトク)の中国法人「東特(浙江)有限公司」です。2003年の設立以来、22年間にわたり中国市場で着実に事業を拡大してきました。
東特(浙江)有限公司の岡田洋一総経理によれば、同社の主力製品はヒーター線、エナメル線、同軸ケーブルの3分野に分類されます。このうちヒーター線は世界でも有数のシェアを誇り、中国市場で拡大するEV需要を成長の追い風と捉えています。「EV車では暖房効率が課題となるため、シートヒーターやハンドルヒーターの需要今後確実に増える」と岡田総経理は見通しを語ります。
スピーカーやインダクタ用コイルなどに使われるエナメル線事業では、競争の激しい市場において、超極細径や自己融着性といった技術を強みに差別化を進めています。「中国市場はモバイル機器の更新サイクルが早く、当社の技術力が最大限に発揮できる」と述べ、今後の成長に自信を示しました。
さらに現在、同軸ケーブル事業の拡大にも注力しています。既存のヒーター線やエナメル線の事業基盤を維持しつつ、同軸ケーブル分野を次の成長エンジンと位置づけ、事業展開を強化する方針です。
平湖市を進出先に選んだ背景には、当時の土地価格の低さや手厚い優遇措置に加え、さらに、上海・蘇州・杭州といった大都市圏の顧客に近く、営業展開がしやすい立地条件がそろっていたことが挙げられました。
岡田総経理は、平湖市の最大の魅力として「何と言ってもロケーション」と強調します。「上海まで約1時間、杭州まで約1時間半という好立地に加え、多くの日系企業が集積していることで日本食レストランや日本人向け生活施設が充実し、日本人にとって暮らしやすい環境が構築されている」と話しました。
また、約5年の現地生活を通じて治安の良さを実感しているといい、地元住民の親しみやすさや中国人スタッフとの活発な交流も魅力だと語ります。多様な中華料理を味わえることも駐在生活の楽しみの一つになっていて、お気に入りは「牛肉火鍋」だと話してくれました。
製造業のハブとして発展を続ける平湖市は、優れた立地条件と生活環境の充実ぶりが日系企業からも評価されており、今後の企業誘致における大きな強みとなっています。(提供/CRI)
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